プレスリリース 2007年

フェムトセルを使った通信システムの無線実験局免許の取得について
IP通信技術の向上と情報通信サービスの多様化に向けて実証実験を開始

2007年6月29日

ソフトバンクグループは、総務省よりフェムトセルを使った通信システムの無線実験局の免許を6月28日(木)に取得しました。本日より、固定回線と携帯電話を融合したFMCなど、情報通信サービスの多様化に向けた実証実験を開始します。

フェムトセルとは、家庭やオフィス内の狭いスペースに設置ができる超小型の携帯電話基地局のことです。家庭やオフィスに引き込まれたADSLやFTTHなどのブロードバンド回線を経由して接続されたフェムトセルを導入することで、屋内においても、より高品質な音声や映像などを既存の携帯電話で楽しむことできます。また、使用する電波が弱いという特性もあります。

今回の実験では、実験用のソフトバンク3G携帯電話やYahoo! BBなどを使い、音声通信・データ通信(HSDPA方式)・テレビ電話などの実験を実施します。この実験を通じ、伝送回線として利用するブロードバンド回線の安定性、携帯電話のコア・ネットワークの接続方法、フェムトセルの電波伝搬特性、携帯電話ネットワーク基地局との間における電波干渉の調整方法の検証や性能評価を行うことで、ワイヤレスブロードバンドやIP通信技術の向上と、FMCなど多様な情報通信サービスの発展につながるものと考えられます。

ソフトバンクグループは、この実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、次世代のネットワークにおける通信技術の向上を図り、ユビキタス社会の実現に向け貢献していきたいと考えております。

なお、実証実験の概要は以下の通りです。

実証実験の概要

1)実験期間 2007年6月〜12月(取得免許の最大有効期間)
2)実験エリア 一都三県(取得免許の最大有効エリア)
3)実験内容
  • 携帯電話コア・ネットワークの接続方法
  • ブロードバンド回線の安定性
  • フェムトセルの電波伝搬特性
  • 携帯電話ネットワーク基地局との間における電波干渉の調整方法
など
4)周波数帯 2GHz帯
5)適用アプリケーション
  • 音声通話
  • データ通信(HSDPA方式)
  • テレビ電話
  • マルチコール
など
6)ブロードバンド回線
  • Yahoo! BB ADSLサービス
  • Yahoo! BB 光サービス
など
7)実験用基地局数 最大6局
8)実験用携帯電話端末数 最大12台
9)免許申請者 ソフトバンクモバイル株式会社
10)実験協力会社(グループ) ソフトバンクBB株式会社

実証実験のシステムイメージ

実証実験のシステムイメージ
[注]
  • *O&M装置…Operation & Managementの略。電波のコントロール、フェムトセル基地局の確認を行う。

フェムトセル

実験協力会社(合計8社)

ip.access ltd

ip.accessは、自社のOyster 3Gフェムトセル(Femtocell)システムを使って音声およびビデオのモバイルコールを実現する予定です。この実証実験には、プラグ・アンド・プレイのインストレーションおよび設定が含まれます。この証明により、消費者はフェムトセルシステムを家庭でインストールしやすくなり、経営者は管理しやすくなります。ip.accessのCEO、Stephen Mallinsonは語っています。「私たちは、ソフトバンクがフェムトセルを先導して強力に推進していることに非常に驚きかつ感激しています。世界中の経営者がフェムトセルに多大な関心を示してきた中で、ソフトバンクの実証実験テストは、このテクノロジーの開発における新局面の始まりを示すことになりました」

モトローラ株式会社

モトローラ株式会社は、宅内用小型基地局「Horizon 3G-iホーム・ソリューション」を提供します。「Horizon 3G-iホーム・ソリューション」は、モトローラのビジョンであるシームレスモビリティを具現化するソリューションのひとつとして、宅内等の小規模屋内エリアのサービス品質を向上すると同時に、付加価値のあるサービスの提供も実現します。ワイヤレスブロードバンドのリーディング企業として、モトローラは技術検証を含むトータルなサポートを行います。

Ubiquisys Ltd

3Gフェムトセル技術のマーケットリーダー、ユビキシス社は、同社のZoneGateフェムトセル・アクセス・ポイントをソフトバンクグループの実証実験のために提供します。ZoneGateは携帯電話オペレータにとって非常に望ましい形で3Gのカバレッジを拡大し、展開コストを削減し、新たな収入源を生み出し、固定電話との交代を加速することを可能にします。ユビキシス社は、ソフトバンクグループのような市場をリードする携帯電話オペレータ向けに、標準ベースの技術を使って革新的なフェムトセル・ソリューションを開発するため、2004年に設立された非公開の通信会社です。当社はABIリサーチの調査により、製品のイノベーションとその実際において、トップ10の同業他社の中でNo.1のフェムトセルベンダーであると評価されています。

日本アルカテル・ルーセント株式会社

アルカテル・ルーセントは、家庭内やオフィス内の加入者にW-CDMA/HSPAサービスを提供するため、UMTS無線アクセス・ネットワークとパケット・コア・ネットワークを単一の小型ユニットにまとめた革新的なプラットフォームである基地局ルータ(BSR)技術などの実験について、ソフトバンクと継続的に協力しています。アルカテル・ルーセントは3Gネットワークの開発および敷設における世界的なリーダーとして、世界の70社以上の通信事業者向けに商用3G(UMTS/HSPAおよびCDMA/EV-DO)システムを設置しています。

日本エリクソン株式会社

エリクソンは人と人とのつながりを大切にし、心に届く、新しい形のコミュニケーションの創造を目指しています。時代の変化に応じた通信技術の歩みと共に、最先端の移動通信システム技術開発のため、年間売上の約15%を研究開発に投資して世界の通信業界をリードしてきました。今回ご紹介するFemto製品を始め、今後とも新しいソリューション構築に積極的に貢献していきます。

サムスン電子株式会社

サムスン電子株式会社は将来志向型のモバイルブロードバンド製品を提供し、お客様の要求に応えられるよう最先端製品を提供する為に努力しております。サムスンはモバイルブロードバンド技術の世界的リーディング企業として、検証された技術力をもとに本プロジェクトに積極的にそして大いに貢献致します。

日本ソナス・ネットワークス株式会社

日本ソナス・ネットワークスは、すべてのアクセス技術を支えるALL-IPコア・ネットワークの構築を推進してまいります。フェムトセルを使った通信システムにおいては、IP-MSCベースのサービスリッチな次世代IPネットワークを構築し、ブロードバンド・モバイル・コンバージェンスを実現いたします。

日本電気株式会社

フェムトセルは、NGN/FMCにおけるソリューションとして、将来有望な技術のひとつであると認識しています。NECとしても、実現に向けた技術検証の場として、今回のソフトバンクの実験システムに積極的に参加してまいります。

  • このページに掲載している情報は、作成日時点において入手可能な情報に基づくもので、予告なしに変更されることがあります。また、このページには将来に関する見通しが含まれていることがあり、これらはさまざまなリスクおよび不確定要因により、実際の結果と大きく異なる可能性があります。あらかじめ免責事項につき、ご了承ください。