年頭所感

ソフトバンクグループ 代表
孫 正義

あけましておめでとうございます。

昨年は、スマートフォンが他社からも続々と発売され、携帯電話のマーケットが劇的に変化した年でした。これは単に携帯電話市場に新しい端末が投入された、ということではなく、人々のライフスタイルが大きく変化した、ということを意味します。常々言い続けてきたモバイルインターネットが一気に普及し、まさに人々のコミュニケーションのあり方が大きく変革したのです。私の例で言えば、昨年はツイッターを介して皆様一人ひとりと直接対話することができるようになり、大きな刺激を得ることができました。このように皆さんもライフスタイルの変化を肌身で感じる機会が増えてきたのではないでしょうか。

近年、政治・経済さまざまな分野でのアジア等新興国の台頭、産業構造の変化等、世界中で今までの潮流が大きく変わっています。この変革の時代に私たちがしなくてはならないことは、時代に抗して今までのやり方を守り抜くことではなく、むしろ変革の牽引者となり、世界を、時代をリードし、経済成長・テクノロジーの進化を通じてより良い社会の実現に大きく貢献することです。この変革には局所的な痛みを伴うかもしれません。しかし短期的・局所的な損得に目を奪われて、長期的・大局的な視点を失ってしまうことは、将来に大きな禍根を残します。将来世代が豊かな生活を送るために、今、すぐ、出来ることから着手していく必要があります。

私たちは昨年、次の30年に向けてのビジョンを発表しました。この発表に至るまで、社内では喧々諤々の議論が繰り広げられましたが、その過程で見えてきたものは、今後大きく進化するテクノロジーとそれに伴う人々のライフスタイルの変化、一方で変わらないであろう喜びや悲しみの感情です。人々の喜びを増大させ、悲しみを少しでも和らげるため、私たちは300年の将来予測をたて、それを元に次の30年のビジョンを制定しました。今年はグループ各社で30年ビジョンの実現に向けた中長期の計画を立て、着実、かつスピードをもってビジョンの実現に邁進していきます。遥か未来を見据えながらも、着実に進化していくソフトバンクをお見せできると思います。

「情報革命で人々を幸せに」

今後もソフトバンクグループは情報革命の牽引者として、活力ある明るい社会の実現に取り組んでまいります。

以上

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