年頭所感

ソフトバンクグループ
代表 孫 正義

あけましておめでとうございます。

昨年はソフトバンクグループにとって非常に大きな意味を持つ年でした。

まず、携帯事業において私たちの打ち出した施策が大いなる反響をもって市場に受け入れられました。契約者の純増数では、昨年5月に初めて1位になって以来、7ヶ月連続で1位の座を保ち続けています。これは、他社の先駆けとなった革新的な料金プラン「ホワイトプラン」の導入・ネットワークの充実・営業体制の強化・携帯端末ラインアップの充実・「Yahoo!ケータイ」に代表されるコンテンツの充実など、全社的な取り組みが大きく評価されたことによる、と考えています。まずは良いスタートが切れましたが、今年もチャレンジャーとして挑戦し続け、お客様のニーズを徹底的に追及することで更なる革新的なサービスを提案し、通信市場を活性化させていきたいと考えています。

インターネットサービスの分野では、ソフトバンクグループの中国における中核企業で、中国最大のB2Bビジネスを手がけるアリババの上場がありました。アリババグループは傘下に中国最大のC2Cサイトを手がけるタオバオなども抱え、グループ全体で中国において着実に実績を伸ばしてきました。アリババのユン・マー会長はソフトバンクの役員にも就任し、すでに日本での事業展開の準備も進めるなど、今後さらにアリババグループとのシナジーが見込まれます。今年はその巨大な中国マーケットでのプレゼンスをもとに、アジアNo.1のインターネット企業となったソフトバンクグループがアジアのみならず、世界を視野に入れた事業展開に向けて準備を進める年になるでしょう。

また私たちは、昨年に引き続き、FTTHについて、NTT以外の事業者が参入し、公平に競争できる環境が整備されるよう主張していきます。ADSLにおいては公平な競争環境があったからこそ「Yahoo! BB」の成功があり、ひいては日本がブロードバンド先進国になることができたと自負しています。FTTHにおいても同様の競争環境が整備されなければ、今後のブロードバンド普及の大きな障害となり、国民の利益を損ね、結果的に日本の国際的地位の低下につながります。自由競争の土台をつくり、各事業者が切磋琢磨することで、国際競争力を高め、より良い社会に作り上げていく、今こそそんな価値観を皆で共有し、実践していくことが日本の将来において何よりも大事なことだと考えます。

人々のライフスタイルを大きく変えていく21世紀のライフスタイルカンパニーになること。それが私たちの大きな志です。その志を共有したグループ会社が時には競争し、また自由に連係することで、シナジー効果を出しながら、価値あるサービスを提供してきました。

ソフトバンクグループは今年も引き続き「デジタル情報革命」を推し進め、豊かな社会の実現に貢献していきます。

以上

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