WeWorkによる当社からの大規模資金調達に関するお知らせ

ソフトバンクグループ株式会社

当社とコワーキングスペースサービス「WeWork」を手がけるThe We Company(以下「WeWork」)は、本日、当社がWeWorkに対し大規模な資金コミットメントを行うことについて合意した旨のプレスリリースを公表しましたので、添付のとおりお知らせいたします。

当社の連結財務諸表に与える影響

WeWorkに対しては、当社100%子会社およびソフトバンク・ビジョン・ファンドから出資しています。当社100%子会社からの出資分については、保有する株式の性質に応じて、持分法で会計処理、または純損益を通じて公正価値で測定する方法で会計処理を行い、それぞれ「持分法による投資損益」、「FVTPLの金融商品から生じる損益」に計上します。一方、ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの出資分については、これまで通りWeWork株式を公正価値で測定し、その公正価値の変動を「ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業利益」に計上します。

 

本件による具体的な影響額については、必要に応じて開示を行います。

以上

WeWork、ソフトバンクグループから大規模資金調達

デットとエクイティを含むファイナンスパッケージで、事業計画に十分な資金を調達し、
収益性向上とフリーキャッシュフロー創出を目指す
WeWork取締役会がマルセロ・クラウレを同社Executive Chairmanに選任へ

2019年10月23日
ソフトバンクグループ株式会社
The We Company

The We Company(以下「WeWork」、ウィーワーク)とソフトバンクグループ(以下「SBG」)は本日、SBGがWeWorkに対し大規模な資金コミットメントを行うことについて合意しましたのでお知らせいたします。これには、約50億ドル(約5,426億円)の新規資金調達と、WeWorkの既存株主を対象としたSBGによる最大30億ドル(約3,255億円)の株式公開買付けの開始が含まれます。また、SBGは既存の15億ドル(約1,627億円)の資金コミットメントの早期実行を行います。今回の資金調達は、収益性向上とフリーキャッシュフロー創出を加速させるWeWorkの事業計画を実行するために必要な流動性を同社に提供するものです。

 

本取引完了および株式公開買付け後、SBGのWeWork株式に対する経済的持分比率(完全希薄化後)は最大80%となる予定ですが、SBGはWeWorkのいずれの株主総会および取締役会においても議決権の過半数を保有せず同社を支配しないため、同社はSBGの子会社とはなりません。WeWorkはSBGの関連会社となる予定です。

 

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役会長 兼 社長の孫 正義は次のように述べています。
「ソフトバンクグループは、世界中で人々の働き方に変革が起こっていると確信しています。WeWorkはこの変革の最前線にいます。WeWorkが直面したように、世界をリードするテクノロジーの革新者が成長の過程で困難を経験することは珍しいことではありません。同社に対するわれわれの確信は変わらず、大規模な資本注入とオペレーションのサポートを提供することにより、WeWorkへのコミットを強化することにしました。WeWork、同社の従業員、メンバー、ビルオーナーに引き続きコミットしていきます」

 

本合意に関連して、WeWorkの取締役会は、SBGによる既存の15億ドルの資金コミットメントの早期実行の完了をもって、SBGのCOOであるマルセロ・クラウレを取締役会のExecutive Chairmanに選任する予定です。WeWorkの創業者であるアダム・ニューマンは、同社取締役会のObserverに就任します。取締役会は構成員が増えるとともに、原則としてニューマンが保有する議決権は取締役会に委ねられます。

 

マルセロ・クラウレは次のように述べています。
「WeWorkは、デザイン、テクノロジー、コミュニティーの融合を通して、有意義な体験を創出することで、働き方の本質を再定義しています。ソフトバンクグループが提供する新しい資本は、WeWorkの勢いを取り戻します。私は同社の収益性向上とフリーキャッシュフロー創出に全力で取り組みます。財務上の意味合いと同様に重要なのが、この投資は、柔軟かつコラボレーションが可能で生産性向上につながる職場環境を提供することで、不動産業界の革新をリードしていくWeWorkの推進力をわれわれが確信しているということです。WeWorkが世界中の従業員、メンバー、ビルオーナーそしてコミュニティーのために、そのビジョンを実現していく手助けをしていくことを楽しみにしています」

 

今回のファイナンスパッケージは以下を含みます。

  • 既存資金コミットメントの実行:SBGが2020年4月に実行を予定していた15億ドル分の資金コミットメントについて、1株あたり11.60ドルで早期実行します。WeWork株主の承認を前提に、本合意後7日で実行見込みです。
  • 公開買付け:SBG以外の全株主を対象に、1株あたり19.19ドルで最大30億ドル相当の公開買付けを実施します。2019年第4四半期(2019年12月末に終了する3カ月間)中に実施見込みですが、完了には規制当局の承認やその他の前提条件の充足を要します。
  • 新規負債:担保付シニア債券11億ドル(約1,193億円)、無担保債券22億ドル(約2,387億円)、レターオブクレジットファシリティー17億5千万ドル(約1,899億円)から成ります。公開買付け完了後に実施見込みです。
  • 合弁会社株式交換:日本以外の地域のWeWorkの合弁会社においてソフトバンク・ビジョン・ファンドが保有する全株式を、1株あたり11.60ドルでWeWork株式に交換します。

WeWorkの共同CEOであるアーティ・ミンソンとセバスチャン・ガニングハムは次のように述べています。
「このたび調達した資金は、メンバーやビルオーナーにとって最適なパートナーになるというわれわれの目標を実現するのに充分な財源となると同時に、株主や従業員に成長と資本リターンをもたらす基盤となります。われわれのグローバルブランドや類いまれなプロダクトを犠牲にすることなく、資産の最適化や事業の安定化に取り組み続けるために必要な柔軟性が得られることになります。中核事業になるWeWorkのワークスペース事業に戦略を集中させることにより、メンバーに対してすばらしい1日を毎日届け続けられることでしょう。世界中の経験豊かな従業員の厚みが、われわれが今後市場をリードする力になってくれます。」

 

Rudin Management Company, Inc.のCEO & Co-Chairmanであり、WeWorkが初めて初期から開発に関わったDock 72の共同デベロッパーであるウィリアム・ルーディンは次のように述べています。
「ソフトバンクグループによるWeWorkへのこのたびの戦略的投資は、同社のパートナーと従業員の強い自信となり、将来の成長と成功につながるでしょう」

アドバイザー

SBGのリード財務アドバイザーをThe Raine Group LLCが、法律顧問をGotshal & Manges LLPとMorrison Foerster LLPが務めました。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの財務アドバイザーをLazard Ltd.ならびにHoulihan Lokey, Inc.が、法律顧問をWeil, Gotshal & Manges LLPが務めました。WeWorkの法律顧問をSkadden, Arps, Slate, Meagher & Flom LLPが務めました。WeWork取締役会Special Committeeの財務アドバイザーをPerella Weinberg Partners LPが、Wilson Sonsini Goodrich & Rosatiが法律顧問を務めました。ニューマンの法律顧問をPaul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison LLPが務めました。

WeWorkについて

WeWorkは世界中のメンバーにワークスペース、コミュニティー、サービスを世界各地のロケーションとオンラインの両面で提供し、ただ生きるのではなく、生きがいを感じる世界をつくることをミッションとしています。WeWorkは、2019年第2四半期時点で世界29カ国111都市の528カ所で展開しています。52万7,000の多様な業界のグローバル企業会員のうち、38%がフォーチュン・グローバル500企業です。WeWorkは、より良いオフィス環境を世界中のメンバーに提供していきます。

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