ソフトバンクからの義援金・支援金は、被災地復興および被災された方々のためにさまざまな形で活用されています

ソフトバンク株式会社および孫正義個人から寄付させていただいた義援金・支援金は、さまざまな支援の形となり役立てられております。ここではごく一部ですが、具体的な使途や成果、被災者された方々の声や支援の際のエピソードなどを寄付先の団体より寄せていただきました。

[注]
  • 2015年7月1日付で、ソフトバンク株式会社はソフトバンクグループ株式会社に社名を変更しています。
  • 東日本大震災復興支援財団
  • あしなが育英会
  • 国境なき子どもたち

被災した子どもの笑顔を取り戻すため さまざまなプログラムや助成を実施

「子どもサポート基金」はどのような支援制度ですか?

被災した子どもたちを、被災地で活動するNPOを助成することで、間接的に支援する制度が「子どもサポート基金」です。例えば、宮城県女川町と岩手県大槌町では、「NPOカタリバ」により市民主導型の学校「コラボ・スクール」、岩手県陸前高田市では「うれし野こども図書室」により子ども図書館「ちいさいおうち」が設立されました。政府や自治体の支援では行き届きにくい現地のこうした細かい要望に応えるために、今後もNPOの活動を支援していきたいと思います。

体験学習「ふみだす探検隊」の支援を思いついたきっかけは?

当財団を設立する前に、福島で子どもを育てるお母さんにヒアリングしたところ、「子どもを外で遊ばせられない」という声が多く寄せられ、少しの間でものびのび遊んでもらおうと考えました。岩手県遠野市と福島県会津若松市で、合計4回の体験学習を開催しました。当財団では、福島の親と子どもたちが明日へ向かって踏み出す一歩を応援するプロジェクト「ふみだすふくしま」として、他にもさまざまな支援活動を行っています。

 

心のケアのためのプログラムとセンターを中心に幅広く活動

ケアプログラムには多くの方が参加されたようですね?

2011年5月から、被災地や東京などで約20回のケアプログラムを実施し、437人の遺児親子に参加いただきました。11月に石巻で開催したワンデイプログラムに参加した遺児は、アニメキャラクターのプラモデルやぬり絵などを楽しんだり、体育館でボールを使って遊んだりしていました。小学1年の男子からは「たのしかった。げんきがでた」という声が聞かれました。

心のケアセンター「東北レインボーハウス」も建設されているそうですね?

現在、震災遺児のための心のケアセンター「東北レインボーハウス」の建設を進めており、2011年9月には岩手県陸前高田市にトレーラーハウスの準備室を設置、今年1月には宮城県石巻市に準備室兼集会場を開設しました。陸前高田準備室での交流会では、手作りカレーや焼き芋をみんなで食べました。今後は、陸前高田市、宮城県仙台市、岩手県山田町または大槌町でも用地を取得し、本格的にレインボーハウスの設計を始めていく予定です。

 

「走る! KnK子どもセンター」は、さまざまな役割の場に

「走る! KnK子どもセンター」はどのような施設ですか?

2011年12月に岩手県陸前高田市で開始した、中型バスを改造して座席の代わりに学習机や本棚を備えた移動型の子どもセンターです。頂いた寄付は、この中型バス1台の購入費、内部改造費、運営費に充てています。子どもたちにとって、学習や読書の場としてだけでなく、スタッフとの関係性を楽しんだり、友人との時間を大切にする場としての役割も果たしています。保護者の方からは、「宿題を終わらせて帰ってくるので助かる」「安心して仕事ができる」などのお声を頂戴しています。

「走る! KnK子どもセンター」は現在何カ所に設置されていますか?

2012年2月現在、他にいただいた寄付金を元に、岩手県陸前高田市の4カ所(滝の里仮設団地、広田小学校、小友中学校、竹駒小学校)で、「走る! KnK子どもセンター」を運行しています。事業開始の昨年12月から2カ月で27日間運行しており、その間の延べ利用者数は449名に上ります。子どもたち(特に小学生)はバスを改造した子どもセンターそのものにも大変興味を示し、1台9名の座席では受け入れられないほどの参加希望がありました。

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