2006年3月期 第2四半期 決算説明会

平成17年11月10日、ソフトバンク株式会社は平成18年3月期 第2四半期 決算説明会を行いましたので、その概要についてお伝えいたします。なお、決算説明会の模様は、オンデマンド配信でご覧いただけます。

決算説明会の模様

平成18年3月期 第2四半期 決算説明会資料 表紙

今回の決算説明会は、熱気ある雰囲気の中、約2時間にわたって行われ、当社代表取締役社長孫正義より、当中間期の決算の概要、インフラ関連事業の進捗状況、今後の注力分野についてご説明申し上げました。冒頭、孫より、「本日は嬉しい発表が2つあります。1つ目は、先程、携帯電話新規参入事業者としての免許を取得できたことです。念願の携帯電話市場へ新規参入する許認可を頂けたことを大変嬉しく思います。2つ目は、当中間期に、4年半ぶりに連結営業損益で黒字を出すことができたということです。約4年半前にブロードバンド事業に参入して以来、先行投資から営業赤字を計上し続けてきました。トンネルはいつか必ず抜けると分かっていても、抜けてみると大変嬉しいものです。ここからは着実にかつ大きく利益を伸ばしていきたいと考えております。」との力強い言葉で始まった今回の決算説明会は、ソフトバンクグループの新しい事業ステージへの挑戦を表明するものとなりました。

当中間期 決算概要

第2四半期の連結売上高は、日本テレコム(株)を新規に連結したことにより前年度下期から新設された固定通信事業の業績反映により、前年同期比2,190億円増加の5,227億円を計上しました。今年度における連結売上高の1兆円達成は、より確かなものとなってきました。連結営業損益は、前年同期比111億円改善の44億円の営業黒字に転じ、特に第2四半期においては75億円の営業黒字を計上しています。連結EBITDA*1も前年同期比382億円増加の502億円となり、年間1,000億円規模の水準となりました。これまで営業赤字の大きな要因となっていたADSL事業は、第2四半期において107億円営業黒字を計上し、引き続き順調に業績を伸ばしています。この結果、「おとくライン」が初期立ち上げ段階にある固定通信事業セグメントの業績を加味しても、連結での営業損益の黒字化を達成することができました。また投資有価証券等の売却益については、当中間期で約524億円を計上したほか、当下期においても、平成17年11月10日時点で確定済みの投資有価証券等の売却益は約940億円となっており、通期では約1,500億円に達する見込みです。

[注]
  • *1EBITDA:営業損益+営業費用に含まれる減価償却費および固定資産除却損

ソフトバンクの目指す姿

ソフトバンクグループは、インフラ・ポータル・コンテンツをグループ一体で提供する独自のビジネスモデルを展開しています。ソフトバンクグループのインフラは、IP(インターネット・プロトコル)を基盤とした技術革新性の高いインフラであり、そのブロードバンド・インフラ上で展開するコンテンツもグループ内に多数包含しています。ソフトバンクグループでは、携帯電話事業への参入により、コンテンツの提供先を世帯単位から個人単位へ、事業所単位から従業員単位へと拡大することを目指しています。これまでの回線数の拡大とコンテンツの拡充といった2次元的な成長から、3次元的成長(回線数の拡大・コンテンツの拡充・コンテンツ提供先の拡大)を図ることで、インフラ・ポータル・コンテンツにおける圧倒的なNo.1の企業集団を目指します。

移動体通信事業への参入

ADSLを中心とした日本の固定ブロードバンド通信業界は、約7,600億円の市場を500社近くで競っています。一方、約8.5兆円という巨大な日本の移動体通信市場は、わずか3社による寡占状態にあります。私たちは、12年ぶりに新規事業者としてこの市場に参入できることを、大変恵まれたことだと考えております。既存の顧客基盤を活用しながら、一歩一歩着実に、ソフトバンクグループの市場シェアを高めていきたいと考えています。

またネットワークに関しては、サービス毎に別ネットワークを構築する他社のネットワークと異なり、ソフトバンクグループは、ひとつのネットワークで多様なサービスを提供することで投資効率を高めていきます。さらに、携帯電話事業への新規参入に向けた研究開発も積極的に進めています。平成17年10月には、1.7GHz帯の第3世代携帯ネットワークと「Yahoo! BB」の無線LANネットワークおよびWiMAX(広域無線ネットワーク)のそれぞれの間で、音声やデータなどを途切れさせることなくハンドオーバー(自動切換)する実験に世界で初めて成功しました。

ソフトバンクグループは、次世代のワイヤレス・ブロードバンド技術を使い、真の固定と無線の融合の実現を目指します。

インターネットII~動画コンテンツの時代へ~

ブロードバンドの普及により、ナローバンドに比べてスピードが約1,000倍のインターネットIIの時代がいよいよ始まります。(自転車と自動車の平均速度の差はたったの5倍です。)スピードが約1,000倍になることで、文字や静止画コンテンツの時代から、動画コンテンツを中心とした約1,000倍の情報・コンテンツを提供できる時代になるということです。このような新たな市場の誕生に対し、ソフトバンクグループでは、新たなコンテンツのビジネスモデルを提案していきたいと考えています。ひとつの試みとして、10月には全ブロードバンドユーザー向けのインターネット動画配信「TV Bank(仮称)」の実証実験を開始しています。

海外展開

ソフトバンクグループが中国において数年前から取り組んでいたインターネット事業はこれまで大きく成長してきました。このような環境下、ソフトバンクグループは、米国ヤフー*2、アリババ*3との3社間で、中国におけるインターネットビジネスに関する戦略的パートナーシップ構築に向け基本合意に達しました。これに伴う組織再編により、タオバオ*4株式の一部を売却し売却益約406億円を計上しましたが、売却後もソフトバンクグループは、新生アリババの株式の約30%の出資比率を保有する予定です。また、海外事業の強化を目指す米国ヤフーに対し、欧州及び韓国のヤフーの売却を行いました。この売却により、第3四半期において売却益約533億円の計上を予定しています。

[注]
  • *2米国ヤフー:Yahoo! Inc.
  • *3アリババ:Alibaba.com Corporation
  • *4タオバオ:Tao Bao Holding Limited

ソフトバンクグループは、「Yahoo! BB」、「Yahoo! JAPAN」などの提供を通じてインフラ、ポータル分野における圧倒的No.1の地位を確立した企業集団です。さらに今後は、全てのブロードバンド・インフラ上で展開する多彩なコンテンツを次々と創出または集約していきます。ソフトバンクグループは21世紀のライフスタイルを提唱していくカンパニーとしてこれからも邁進していきます。

主な質疑応答

Q.

携帯電話の市場規模は今後どうなると見ていますか。

A.

携帯電話の市場規模は8.5兆円よりもさらに大きくなると考えています。過去に専門家はソフトバンクの展開するブロードバンド事業を、ADSLの価格破壊と批評しました。しかしながら当社のADSL事業のARPUは、サービス開始以来、着実に増加を続けています。これは、基本料を安くしても、より付加価値の高いサービスを提供することによって、売上高は増加するということです。一部では日本の携帯電話市場は飽和状態とも言われていますが、国によっては、普及率が100%を超えている国(1人につき2台以上)もあります。従ってまだ携帯電話市場は飽和状態とは考えていません。

Q.

ソフトバンクグループの携帯電話の事業戦略はどのようなものですか。

A.

いくつかのメニューを用意する予定です。価格が安いものはあるでしょうが、決してそれだけではありません。自動車メーカーのトヨタが「軽自動車」と「高級車」を販売するように、ソフトバンクの展開する携帯電話も、技術面やサービス面、価格面において様々なメニューを用意したいと考えています。

Q.

携帯電話の新規参入への顧客獲得コストをどのようにみていますか。

A.

ソフトバンクグループには既に約1,100万回線の顧客基盤があります。これからは効率よく顧客獲得をし、5年~10年、20年でもかけてゆっくりと展開していきます。携帯電話事業への参入は、連結での営業利益を維持しながら展開していくことを目標にしています。

[注]
  • *掲載されている社名、サービス名、内容などは、発表当時のものです。