サステナビリティ

トップメッセージ

サステナビリティメッセージ

ソフトバンクグループは
「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下
世界の人々から最も必要とされる企業グループを目指して
成長と努力を続けていきます。

気候変動への懸念、格差の拡がり、人種やジェンダーに関する問題など、われわれを取り巻く課題はよりグローバル化し、企業のみならず人類の永続性に懸念を生じさせています。また、昨今の混沌とした世界情勢は、経済活動や人々の生活に大きな影響を及ぼしています。

 

しかし、これまでの歴史の中で、人類は危機に直面したときこそ知恵を働かせ、問題を解決してきました。ソフトバンクグループも、テクノロジーの進化によるイノベーションを加速させることで情報革命を引き続き牽引し、地球規模の課題の解決と人類や地球の持続可能性に大いに貢献できると信じています。

 

「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクグループの経営理念には、300年後の未来、何世代も先の人々まで幸せにしつづけるという決意が込められています。

 

人と地球がいつまでも共存できる世界をつくっていくために、ソフトバンクグループは持続可能な社会の実現に向けて、情報革命をリードする企業としての責任を果たしていきます。

代表取締役 会長兼社長執行役員

孫 正義

気候変動や人権問題など、サステナビリティに関する企業の責任はますます高まっています。ソフトバンクグループ(株)においても2020年度以降、社内基盤を構築し、サステナビリティに関する取り組みを着実に進めて参りましたが、その取り組みがさらに進んだ1年であったと感じています。

 

環境に関しては、2022年6月に当社グループの温室効果ガス排出量の削減目標とともにTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った情報開示を行いました。ソフトバンクグループ(株)単体ではすでにカーボンニュートラルを達成しており、複数の主要子会社でも独自の目標を打ち出している中で、今後はグループ一丸となった取り組みを進めていきます。

 

社会に関しては、人権リスクの特定など人権への取り組みの強化を進めるとともに、より重要性が高まっている人的資本にも注力しています。投資事業の最大の資本はまさに「人」です。人材の質の継続的な向上が当社グループの成長を牽引すると考え、社員一人一人が能力を高めグローバルに活躍する人材となっていけるよう、今後も会社としてサポートしていきます。

 

ガバナンスに関しては、ソフトバンクグループ(株)の取締役会は、グローバルな企業経営者や一流の学識経験者を中心に、スキル面の多様性に富んだメンバーで構成されています。また、2021年6月に社外取締役比率が5割を超える形となり、取締役会における監督機能もさらに強化されました。

 

さらに、投資会社として重要な取り組みである、投資事業におけるESGの組み込みも推進しています。すでに当社グループの投資先の多くが、気候変動への対応、資源循環の推進、多様性や包摂性の確保、格差や差別の解消などに取り組んでいますが、今後も、投資基準にESGをいかに自然に組み込んでいくかが重要なテーマだと考えています。ESGの視点が十分でない企業は中長期的に成長が劣る可能性をはらんでおり、そのような企業への投資は、結果として当社グループの投資パフォーマンスにも影響しかねません。社会的要請に正面から取り組むことは重要です。投資基準に組み込む以上は、投資後も継続的なモニタリングを通じて投資先の状況を把握し、必要に応じてエンゲージメントも行っていきます。

 

当社グループのESGに対する取り組みは第三者評価機関からもすでに高く評価いただいていますが、さらに本質的な取り組みを充実させていきたいと考えています。今後も、社会的要請も踏まえながら、継続的な改善を怠ることなく、より良き姿を志向してESGを推進していきます。

取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO

後藤 芳光

2022年6月よりCSusOに就任し、サステナビリティ委員長を務めることになりました。これまでもIR部長として積極的にサステナビリティの推進に関わってきましたが、今回からサステナビリティ部とIR部を兼務することとなり、一層のオーナーシップを持って取り組んでいきます。

 

まず、投資家をはじめとするさまざまなステークホルダーの皆さまへの情報発信をさらに強化したいと考えています。ソフトバンクグループ(株)は「情報革命の資本家」として、AIによるイノベーションに投資を続け、その成長をサポートし、ビジョンの実現を目指していますが、この企業活動・ビジネスモデルそのものが、社会的価値を創出し、グローバルリスクへのソリューションを提供することにつながっています。このことをしっかりと理解していただけるよう情報発信していきます。

 

また、ステークホルダーの皆さまの期待感をよく理解し、それを施策に生かしていきます。特にソフトバンクグループ(株)は事業活動そのものも、ステークホルダーもグローバルなので、サステナビリティの課題についても、グローバルにおける最前線でソリューションを生み出し続けていきたいと考えています。

 

サステナビリティ委員会は、その中で非常に重要な役割を担っています。掲げたビジョンに向けたロードマップを作り、日々の推進活動と結び付けていくことが肝要です。またソフトバンクグループ(株)は投資会社として、さまざまな事業に従事する子会社、投資先が「群」としてサステナビリティに取り組んでいるので、方針や施策をグループ全体で共有、浸透させていくこともとても大切です。

チーフ・サステナビリティ・オフィサー
財務統括 IR部長 兼 管理統括 サステナビリティ部長

上利 陽太郎