四半期の連結売上高は、全セグメントにおいて売上高が前年同期比増加した結果、2,874億円(9ヶ月累計8,102億円)を計上しました。利益面では3点セットでの黒字化を達成し、連結営業利益は年度ベースで黒字化へ向かっています。連結営業利益は、235億円(9ヶ月累計279億円)を計上しました。
なお当四半期の連結営業利益には、モデムレンタル事業売却に伴う影響額74億円が一時的な要因として含まれていますが、この影響を差し引いても161億円と前年同期の赤字から黒字に転換しました。連結EBITDA※1は、447億円(9ヶ月累計949億円)と前年同期比約3倍と創業来最大の水準(年度ベース)を計上しました。連結経常利益は、112億円(9カ月累計△22億円)と四半期ベースでは黒字化を達成しました。当期純利益は220億円(9ヶ月累計178億円)を計上しました。
事業セグメント別に見ると、ブロードバンド・インフラ事業ではADSL回線が500万回線を突破するなど順調に推移しており当四半期の営業利益は93億円となりました。インターネット・カルチャー事業は引き続き好調で、当四半期の営業利益は192億円を計上しました。固定通信事業では「おとくライン」事業の損益が改善し、当四半期の営業損益は△17億円まで改善し、EBIDAでは91億円の黒字化を達成しました。
資金調達の一環として行ったモデムレンタル事業の売却では、850億円の調達を実現しました。会計上は、モデムレンタルサービスを継続的に提供することから、長期に繰延べて利益計上しています。連結営業キャッシュ・フローは619億円のプラスと、モデムレンタル事業の売却に伴う400億円の一時的な収入の影響を除いても大幅に増加しています。これまで行ってきた投資が回収期に入り、投資有価証券の売却益などにより特別利益を1,577億円計上する一方で、動画配信事業の多角化に伴う「BBTV」事業における事業再編損失や「おとくライン」事業における代理店施策の変更に伴う営業体制変更損失などにより特別損失を699億円計上しました。手元流動性はコミットメントライン未使用枠を含めて5,026億円と潤沢に確保しているほか、純有利子負債は4,691億円と減少傾向にあります。