2023年3月期 第2四半期 決算

2023年3月期 第2四半期 決算(2022年11月11日)

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決算ハイライト

1.アリババ

2022年8月から9月にかけて、アリババ株式を利用した先渡売買契約のうち242百万ADR(米国預託証券)を対象とした契約を早期現物決済(以下「本早期現物決済」、※1)した結果、合計5兆3,716億円の利益を計上。本早期現物決済の過程でアリババに対する議決権保有割合が20%を下回ったため、同社は当社関連会社から除外

金額要約四半期連結損益計算書の計上科目
本早期現物決済に係るアリババ株式先渡売買契約決済利益5,848億円持株会社投資事業からの投資損益
アリババが関連会社から除外された時点で保有する同社株式の再測定益3兆9,967億円
本早期現物決済の対象となる先渡売買契約に係るデリバティブ利益7,901億円デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
合計(税引前利益への影響)5兆3,716億円

このほか、関連会社から除外後の株価下落に伴い、引き続き保有するアリババ株式に係る投資の未実現評価損失1兆771億円を計上

2.SVF

活動開始来累計損益はSVF1で135億米ドルのプラス、SVF2で146億米ドルのマイナス※2

3.業績ハイライト

投資損失8,496億円
  1. 持株会社投資事業からの投資利益3兆5,247億円
  • 本早期現物決済に伴い、アリババ株式先渡売買契約決済関連利益4兆5,815億円を計上
  • アリババが関連会社から除外された時点から当第2四半期末までの同社株価の下落に伴い、投資の未実現評価損失1兆771億円を計上
  1. SVF事業からの投資損失4兆3,535億円
  • SVF1:実現益(純額)33億円、未実現評価損失(純額)1兆8,458億円をそれぞれ計上
  • SVF2:実現益(純額)8億円、未実現評価損失(純額)2兆216億円をそれぞれ計上
    世界的な株価下落傾向を背景に多数の公開投資先※3の株価が下落し、未公開投資先※3も多数の銘柄で公正価値が減少
税引前利益2,926億円(前年同期比7,543億円減少)
  1. 財務費用3,142億円
  2. 為替差損1兆954億円:円安により当社単体の米ドル建て債務(純額)が円ベースで増加した影響による損失を計上
  3. デリバティブ関連利益(投資損益を除く)1兆298億円:アリババ株式の株価下落に伴い、同株式の先渡売買契約に係るデリバティブ関連利益を計上
  4. SVFにおける外部投資家持分の減少額1兆187億円
親会社の所有者に帰属する純損失1,291億円(前年同期比4,927億円悪化)
  1. 法人所得税3,062億円
  2. 非支配持分に帰属する純利益1,155億円

4.「守り」の徹底――継続的な資金化と投資の縮小の結果、LTV※4が大幅に改善

継続的な資金化
  1. 当第2四半期累計期間にアリババ株式を利用した先渡売買契約により183.5億米ドルを調達
  2. 当第1四半期にTモバイル株式21.2百万株を24.0億米ドルで売却
  3. 当第2四半期累計期間にSVF1および2で主にUber、KE Holdingsを含む7銘柄の全株式を合計36.0億米ドルで売却※5
投資の縮小
  1. SVF1:当第2四半期累計期間に合計2.6億米ドルの投資を実施※5(前年同期の投資額:25.0億米ドル)
  2. SVF2:当第2四半期累計期間に合計22.4億米ドルの投資を実施し、累計投資額は497.9億米ドルに(前年同期の投資額:271.7億米ドル)
  3. LatAmファンド:当第2四半期累計期間に合計2.5億米ドルの投資を実施※5(前年同期の投資額:23.3億米ドル)
海外投資機能の効率向上のための業務統合

2022年10月、海外投資機能の業務効率を高めるため、当社のグローバルな投資活動を担うSBIAとSoftBank Group International※6の業務統合を決定

5.積極的な負債返済および先渡売買契約の早期現物決済により、ソフトバンクグループ(株)および資金調達子会社等の有利子負債を前期末から2兆8,497億円削減(10月の外債買入れに伴う減少は含まず)

  1. 本早期現物決済により株式先渡契約金融負債275.7億米ドルを削減(うち134.7億米ドルは当第2四半期累計期間に締結した契約に係る金融負債)
  2. 当第1四半期にコミットメントラインを使用した借入金45.0億米ドルを返済
  3. 当第2四半期に銀行借入(シニア・ローン)3,252億円全額を返済(うち期限前返済は2,927億円)
  4. 当第2四半期にアリババ株式を利用した借入(マージン・ローン)60.0億米ドル全額を返済
  5. 当第2四半期累計期間にTモバイル株式を利用した借入(マージン・ローン)20.6億米ドルを返済
  6. なお、当第2四半期経過後である2022年10月にも米ドル建ハイブリッド社債および外貨建普通社債合計22.7億米ドル相当(額面)を買入れ

6.継続的な自社株買いの実施

  1. 2021年11月に決議した最大1兆円の自己株式取得枠:当第2四半期累計期間に5,231億円の自己株式を取得。2022年10月17日に全額の取得完了
  2. 2022年8月に決議した最大4,000億円の自己株式取得枠:2022年10月18日に取得を開始し、同年11月10日に全額の取得完了
  1. 当該期間に決済期限を迎えた一部の契約については決済期限時に現物決済を行いました。

  2. 外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。

  3. 公開投資先は証券取引所および店頭市場で取引される株式を、未公開投資先は公開投資先に該当しない投資先を指します。以下同じです。

  4. 保有資産に対する負債の割合で、調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出します。保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除きます。調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、ソフトバンク(株)(Zホールディングス(株)をはじめとする子会社を含む)、SVF1、SVF2、LatAmファンド、アームおよびPayPay(株)など独立採算で運営される事業体、ならびにSB Northstarに帰属する有利子負債および現預金等を除きます。

  5. 株式交換を含みます。当第2四半期において、SVF1はGrofers International Pte. Ltd.の株式をZomato Limitedに売却しその対価としてZomato Limitedの株式を取得しました。また、LatAmファンドが保有していたYaydoo, Inc.の株式をPayStand Inc.の株式に交換しました。当該株式の交換は、投資の全エグジット(全株式売却)および新規投資の取得として取り扱い、売却額および交換先の株式取得額をそれぞれグロスで算入するとともに、当初保有株式の取得額と売却額(交換先の株式の取得額)との差額を投資の実現損益として計上しています。

  6. SoftBank Group Capital Limited、SB Group US, Inc.など複数のエンティティの総称です。

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