モバイルWiMAXの商用化に向けた実験用無線局の免許を申請既存W-CDMA基地局にモバイルWiMAX実験用基地局の併設、およびモバイルWiMAX対応携帯端末の使用による日本最大規模の実験に向けて
ソフトバンクグループは本日、高速な広帯域移動無線アクセス技術のひとつであるIEEE802.16e-2005(以下モバイル WiMAX)の実証実験用無線局の免許を、総務省に申請いたしました。
ソフトバンクグループではかねてからモバイルWiMAXに着目し、2005年10月に第3世代移動通信システム(W-CDMA)・無線LAN・モバイルWiMAXの3種類のネットワークを利用した実験に成功したほか、本年1月にWiMAX推進準備室を設立し、専任スタッフを集中的に投入することで、研究開発をより強力に推進してまいりました。
今回の実験では、モトローラ株式会社の協力のもと、2.5GHz帯域におけるモバイルWiMAXの電波伝搬特性や伝送速度、高速ハンドオーバー技術を含む移動性などの性能評価を行います。特に、基地局を5局設置し、合計13セクター構成の広いエリアでモバイルWiMAX対応携帯端末25台を使う点において、日本最大規模の商用化に向けたモバイルWiMAXフィールド実験となります。なお、既存のW-CDMA基地局の局舎にモバイルWiMAX実験用基地局を併設することで、システムの設備投資効率に関する情報も得る予定であり、サービスの実用化に向けてさらに大きな前進になると考えられます。
ソフトバンクグループは、この実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、商用サービスに向けた準備をさらに進めるとともに、ワイヤレスブロードバンドにおける通信技術の向上を図り、ユビキタス社会の実現に向け貢献していきたいと考えております。
なお、実証実験の概要は以下の通りです。
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(1)実験期間 | 2006年9月〜2007年1月 |
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(2)実験エリア・場所 | 東京都江戸川区葛西 |
(3)周波数帯 | 2.5GHz帯 |
(4)実験内容 |
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(5)基地局数 | 5局(13セクター構成) |
(6)携帯端末数 | 25台 |
(7)免許申請者 | ボーダフォン株式会社 |
(8)実験主催者 | ボーダフォン株式会社 |
(9)実験協力者 |
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以上
参考
- WiMAX:米国電気電子学会の規格による高速な広域無線ネットワーク。利用環境と条件により最大伝送速度20〜30Mbps程度以上の通信が可能。
- ハンドオーバー:通話や画像閲覧などが途切れることなく接続する基地局を切り替えること。
- セクター構成:基地局の電波が届く範囲を、使う指向性アンテナの数により分割すること。
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