「TOMODACHIサマー2019 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」の参加者100人が決定
~東北3県の高校生が7月から米国カリフォルニア大学バークレー校での研修に参加~
ソフトバンクグループ株式会社
公益財団法人米日カウンシル-ジャパン TOMODACHIイニシアチブ(以下「TOMODACHI」)※とソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)は、2019年2月7日に募集を開始した「TOMODACHIサマー2019 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」の参加者100人が決定したことをお知らせします。
SBGの資金提供により実施されるこのプログラムは、2019年7月19日から8月8日まで米国カリフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに、東日本大震災の被災地である岩手・宮城・福島の3県の高校生を招待し、地域貢献とリーダーシップについて学ぶ機会を提供するものです。SBGは、このプログラムのカリキュラム作成に携わります。また、参加者にはiPadが1年間無償で貸与され、渡米中の学習や帰国後の地域貢献活動に活用することができます。
このプログラムは、異文化での体験を通して視野を広げ、帰国後に東北地方で地域貢献活動を行い、それぞれの地域の活性化を担うリーダーとなることを目的としています。参加者は、カリフォルニア大学バークレー校の問題解決型のワークショップ「Y-PLAN(Youth-Plan, Learn, Act, Now!)」や現地NPOとの連携を通して、東北地方の地域社会に貢献する方法を探求するとともに、米国の若者の団体による活動などを視察することで自らの地域貢献活動への刺激とするほか、現地の高校生や若手起業家などとの交流を通して、米国社会と文化への理解を深めていきます。さらに、このプログラムでは幅広い業種に携わる米国在住の日本人によるキャリアセミナーを実施し、自らの夢を見つめ直す機会を提供します。
2012年に開始したこのプログラムは今年で8年目を迎え、これまで合計約900人の高校生が参加しました。過去の参加者の中には、地元の物産を届けるインターネット通販サービスの立ち上げや、東北の町を訪問した際にオリジナルのゆるキャラを集められるスマートフォンアプリの開発、地元の魅力を同世代に知ってもらうための町歩きツアーの開催など、帰国後、Y-PLANで学んだことを地域社会のために役立てる活動やプロジェクトを実現させている高校生が多くいます。TOMODACHIおよびSBGは、参加者が米国で体得したことを東北地方の活性化に生かす機会を提供するとともに、参加者の自発的な地域貢献活動を全面的に支援します。
また、参加者へのよりきめ細かな活動支援を目的に、岩手・宮城・福島の3県から非営利団体職員など6人がこのプログラムに参加し、生徒たちの帰国後の活動サポートも行います。
今回のプログラムへの参加が決定した高校生に、それぞれの思いを聞きました。
岩手県下閉伊郡山田町在住 松葉 理桜(まつば・りお)さん
松葉さんは、地元の課題を発見し、その改善策を作り上げる力を身に付けたいと、プログラムへの参加を決めました。津波で大きな被害に遭った岩手県下閉伊郡山田町出身の松葉さんは、「将来、地元の活性化に関わる仕事に就いて、地元山田町を海外に発信したい。帰国後は、地震の影響で立ち入りが制限されている山田町の海水浴場を復活させるため、仲間を募って砂浜のガラス撤去などの復旧作業をしたい」と話しています。
宮城県石巻市在住 西條 未来(さいじょう・みらい)さん
西條さんは、前回のプログラムに参加した友人が視野を広げ、自信をつけた姿に触発されて、同じようにリーダーシップを学びたいと参加を決めました。西條さんは、津波で甚大な損害を受けた宮城県石巻市出身です。「震災後、同世代の友人が地元で活動しているが、地元のことを知る機会がなかったことに改めて気づきました。地元には個性的な人がたくさんいます。高校生と地域の人が交流する場を増やし、より多くの高校生が積極的に地域参画できるように活動をしていきたい」と話しています。
福島県いわき市在住 渡辺 大貴(わたなべ・だいき)さん
小さい頃から魚が大好きな渡辺さんは、将来、水産系の仕事に就き、地元に貢献したいと考えています。出身地である福島県いわき市には、震災による農水産物への風評被害に今でも苦しんでいる地域があります。「『常磐もの』と呼ばれる地元の海産物や野菜のおいしさ、安全性は自分が一番よく知っている。米国でリーダーシップを学び、帰国後、『常磐もの』のおいしさ、安全性をアピールする活動をしたい」と話しています。
TOMODACHIイニシアチブとは、東日本大震災後の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダー育成を目指す米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップで、日本国政府の支援も受けています。日米関係の強化に深く関わり、互いの文化や国を理解し、より協調的で繁栄した世界への貢献と、そうした世界での成功に必要な、世界中で通用する技能と国際的な視点を備えた日米の若いリーダーである「TOMODACHI世代」の育成を目指しています。
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