S&Pの格付けに関する当社見解について

ソフトバンクグループ株式会社

本日、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社(以下「S&P」)が、当社の長期発行体格付けについて「BB+」から1ノッチ引き下げることを公表しました。

過去1年以上にわたり「守り」の財務運営を徹底してきたことにより、当社の財務基盤はかつてないほど強化されております。当社の財務安全性が正しく評価されなかったことは極めて遺憾であり、S&Pとの対話を継続いたします。

具体的には、当社の手元流動性は2022年3月末から2.3兆円増加し5.1兆円※1(2023年3月末現在)に達しています。これは今後6年分※2の社債償還に対応できる規模であり、債務の償還に対する懸念はまったくありません。また、当社のLTV(Loan to Value、調整後純有利子負債÷保有株式価値。保有資産に対する負債の割合)は2022年3月末から9.4ポイント改善し11.0%※3(2023年3月末現在)にまで低下しています。純有利子負債に関しては、有利子負債の削減と保有資産の資金化による手元流動性の拡充により、2022年3月末から3.0兆円改善の1.7兆円にまで減少しています。

今回S&Pは今後の格上げ要件として①上場資産比率、②LTV(S&P定義)の2つを挙げています。①上場資産比率に関しては、子会社であるArm Limited(以下「アーム」)が準備を進めている新規株式公開※4の実現後には大幅に改善いたします。なお、S&Pの上場資産比率の評価には最も流動性が高い資産である現預金等(5.1兆円)が含まれていません。②LTV(S&P定義)に関しては、少なくとも過去3年間はS&Pが要求する格上げに相当する水準を達成してきました。S&Pに対しては、アームの新規株式公開が完了した時点で、直ちに格上げを検討するよう強く要求しております。

なお、当社は潤沢な手元流動性を活用し、2023年3月期に外貨建普通社債及び米ドル建永久ハイブリッド社債合計28.2億米ドル相当(額面総額)の買入れを実施しました。今後も国内外の流通市場の動向を見極めながら積極的に社債の買入れを行っていく方針です。

<(参考資料)2023年3月期 投資家向け説明会資料 抜粋>

(参考資料)2023年3月期 投資家向け説明会資料 抜粋(参考資料)2023年3月期 投資家向け説明会資料 抜粋
  1. 現金及び現金同等物+流動資産に含まれる短期投資+コミットメントライン未使用枠。ソフトバンクグループ(株)単体ベース(SB Northstarを除く)。

  2. 2023年7月に初回任意償還日が到来する20億米ドルの米ドル建永久ハイブリッド社債、及び2023年9月に初回任意償還日が到来する154億円の第2回円建ハイブリッド社債はリファイナンスのための調達が完了したため社債償還資金から除いている。

  3. 保有株式価値及び調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除く。また、調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、上場子会社であるソフトバンク(株)(Zホールディングス(株)及びPayPay(株)をはじめとする子会社を含む)、ソフトバンク・ビジョン・ファンド1、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド及びアームなど独立採算で運営される事業体、並びに資産運用子会社SB Northstarに帰属する有利子負債及び現預金等を除く。

  4. 本新規株式公開の規模及び価格帯はまだ決定されていない。本新規株式公開は、市場及びその他の状況、並びにSECによる審査プロセスの完了を条件としている。本件に関する詳細は、「Arm LimitedによるForm F-1登録届出書ドラフトのコンフィデンシャル・サブミッションに関するお知らせ」を参照。

以 上

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