ムーディーズによる勝手格付けに関するリリースについて
ムーディーズ・ジャパン株式会社が当社に関するリリース(「ソフトバンクグループの格付見通しを安定的からポジティブに変更、Ba3のCFRを確認」(執筆者:セメトコ真理子・西尾稜平))を2024年11月27日に発行しましたが、当社は同社から格付を取得しておりません。
2020年3月25日に同社に対する格付依頼を取り下げて以降、当社は、同社に対して格付けに関する一切の情報提供を行っておりません。また、4年半以上にわたり同社からの情報提供の依頼および問い合わせを受けておらず、同社の見解は合理的な根拠のない主観的な想定および仮定に基づくものです。当社は、同社に対し、2020年3月以降、勝手格付けの取り下げおよび投資家の皆様が依頼格付と誤認しかねない公表方法の見直しを繰り返し求めています。
同社分析の透明性は時間の経過とともに低下し続けてきました。同社は2020年3月以降、財務方針等の市場参加者によって検証困難な定性要因の引き下げに依拠して現行格付を正当化し、当社の定量的な財務改善をAlibaba Group Holding Limited株式の資金化に関する誤った想定に基づき無視してきました。同社は当社の直近の開示資料に基づきLTV(Loan to Value:純有利子負債÷保有株式価値。同社定義)の改善を織り込みはじめていますが、市場参加者においては周知の事実であり、同社による不適切かつバックワードルッキングな分析がこのタイミングで公表されることは当社に関わる市場参加者に著しい不確実性と誤解をもたらしています。
従前から当社が強く抗議している通り、同社は当社の実態を反映しない当社に関する勝手格付けの公表を即刻停止すべきです。
同社は、勝手格付けの付与理由として「市場参加者への情報提供上の利益」および「信用格付の付与および維持に足りる十分な情報が得られていること」を考慮していると述べています。しかしながら、当社は市場参加者との対話から、同社の勝手格付けが有益な情報として認知されていないと認識しており、また同社分析の前提とする事実認識に誤りがあること等から、いずれもが満たされていないことは明白です。
同社の勝手格付けが4年半以上にわたり公に市場参加者に開示され続けていることは投資判断を行う投資家の皆様に誤解を生じさせるものであり、当社は同社の対応について法的措置の可能性や監督省庁との相談を含めた然るべき措置を検討しています。
当社は、S&Pグローバル・レーティング社(以下「S&P」)および日本格付研究所(以下「JCR」)のみから格付を取得しております。引き続き、S&PおよびJCRに対して、経営陣とのインタビューをはじめとするコミュニケーションを通じて、当社の経営戦略、財務方針および資金調達に関する事項など、格付分析に必要となる正確な情報を提供してまいります。
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