Armとソフトバンクグループがカーネギーメロン大学に総額1,550万米ドルを寄付し、同校と慶應義塾大学の次世代AI研究パートナーシップを支援
Arm
ソフトバンクグループ株式会社
カーネギーメロン大学とArm、ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)は、ArmとSBGがカーネギーメロン大学に総額1,550万米ドルを寄付し、AI技術のグローバルな進化を加速させるためのカーネギーメロン大学と慶應義塾大学のパートナーシップを支援することをお知らせします。
1年前、米国と日本は、AIのグローバルな進展を加速させるための研究パートナーシップを立ち上げました。このパートナーシップは、AI分野における国際的なリーダーとしての両国の結びつきをさらに強めていくもので、その一環としてカーネギーメロン大学と慶應義塾大学、ワシントン大学と筑波大学がそれぞれ連携しました。また、Amazon、Arm、Microsoft、NVIDIA、SBGなど複数のグローバル企業と、日本企業によるコンソーシアムが、総額1億1,000万米ドル寄付し、この研究パートナーシップを支援することを表明しています。
このたび、コンピューティング技術における世界的なリーダーであるArmと革新的テクノロジーにグローバルに投資するSBGは、この研究パートナーシップにおけるカーネギーメロン大学の取り組みを支援するため、総額1,550万米ドルを寄付します。この寄付は、カーネギーメロン大学の研究者が最先端の商用ツールやモデルにアクセスすることを可能にし、AIが革新的な影響をもたらす領域の基礎研究の推進を支援します。
カーネギーメロン大学のSchool of Computer Science学部長であるMartial Hebertは次のように述べています。
「カーネギーメロン大学は、AIによる革新的な技術発展を推進するArmとソフトバンクグループからの支援に感謝しています。AIは、ロボティクスや生物医学の分野で科学的発見を加速させ、研究者が複雑なシステムを理解し、より高い精度で結果を予測する上で大きな助けとなっています。カーネギーメロン大学と慶應義塾大学のパートナーシップは、世界中で研究の可能性を広げていくでしょう。専門性を持つ産業界からの大きな支援を受け、AIがもたらす先駆的なブレークスルーが示す新たな道を切り拓いていきます」
パートナーシップの重要な要素として、ArmはAcademic Accessモデルを通じて、カーネギーメロン大学の研究者にハードウエアおよびソフトウエアのIPと各種ツールへのアクセスを提供します。これにより、研究者はArmの最新技術を用いて、イノベーション、評価、設計、製造に取り組むことが可能となります。また、同社からの寄付はカーネギーメロン大学と慶應義塾大学が共同で行う研究や卒業研究プロジェクト、インターンシップ、その他の学生向けプログラムの支援にも活用される予定です。
ArmのSenior Director, Education and ResearchであるKhaled Benkridは次のように述べています。
「AIの未来は、最先端の研究、世界水準の技術、そして実践的な応用が交わるところにあるとArmは考えています。このソフトバンクグループとカーネギーメロン大学とのパートナーシップは、AIイノベーションを加速させると同時に、次世代を担う人材の育成にもつながります。産学連携により、技術を進化させるだけでなく、未来を築く人材への投資も行っているのです」
SBGは今回の寄付により、「ソフトバンクグループーArm フェローシップ」を創設し、AI研究に取り組むカーネギーメロン大学博士課程の学生を支援します。また、卒業研究プロジェクトやインターンシップなどの学生向け学術プログラム、学部生向け夏期研究プログラムも支援します。
ソフトバンクグループ株式会社 執行役員 CLO 兼 GCO 法務統括のティム・マキは次のように述べています。
「AIの真の可能性は、多様なアイデア、厳格な学術研究、そして戦略的な国際連携が交わるところで開花します。このたびのカーネギーメロン大学と慶應義塾大学の取り組みを支援することにより、私たちは単にイノベーションを促進するだけでなく、日米両国の基盤となる絆を強化し、グローバルなリーダーシップを担うビジョンを持ったAI人材の育成につなげていきたいと考えます」
ArmとSBGによる支援のもと、カーネギーメロン大学と慶應義塾大学の研究者は「マルチモーダルおよび多言語学習」「ロボティクスにおけるエンボディドAI」「人間との共生を目指す自律型AI」「ライフサイエンスおよび科学的発見のためのAI」の、4つの主要分野において研究に取り組みます。両校の共同研究はすでに開始されており、2024年秋に慶應義塾大学の研究者がカーネギーメロン大学を、2025年春にはカーネギーメロン大学の研究者が慶應義塾大学をそれぞれ訪問しました。
現在、カーネギーメロン大学と慶應義塾大学の研究者によるエンボディドAIに関するプロジェクトが進行しており、ロボットが自らの能力をより正確に理解し、家庭内のタスクをより効率的に遂行するシステムの開発を進めています。また、マルチモーダルおよび多言語対応の学習分野では、大規模言語モデルが画像やその他のマルチモーダルデータを解析する際に発生するハルシネーション(幻覚)問題を低減する方法の研究が予定されています。人間とAIの共生に関するプロジェクトでは、非言語コミュニケーションの理解、ロボットアームとの相互作用、ソーシャルナビゲーションなどに関する研究が進められる見込みです。科学的発見のためのAI活用を目指す研究者は、バイオメディカル画像解析、研究室の自動化、分子測定データのAI解釈などAIの自動制御による実験やデータ分析を実施する予定です。
カーネギーメロン大学について
カーネギーメロン大学(cmu.edu)は、自然科学、工学、テクノロジー、ビジネス、公共政策、人文科学、芸術といった幅広い分野の研究において、世界的に高く評価されている米国の私立大学です。学者、研究者、クリエイター、イノベーターなど多様な人材で構成されるコミュニティーが、実社会で世界中の人々に貢献する価値の創出に取り組んでいます。カーネギーメロン大学は、自由な発想と、多様な分野を組み合わせた実践的なアプローチを通じて、社会に新たな価値をもたらす取り組みを推進しています。
Armについて
Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,200万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。
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