OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループ、Stargate を推進 —
新たに5つのAIデータセンター拠点を設立

OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループは、OpenAIの大規模AIインフラストラクチャプラットフォーム「Stargate」として、米国内の5つの新AIデータセンター拠点について発表します。これら5つの新拠点に加え、テキサス州アビリーン（Abilene, Texas）にある旗艦拠点やCoreWeaveとの進行中のプロジェクトを合わせると、Stargateは7GW近くの計画容量と今後3年間で4,000億ドルを超える投資規模に達します。これにより、今年1月に発表した総額5,000億ドル・10GWのコミットメントについて、当初の予定よりも早く、2025年末までに達成する見通しが立ちました。

7月、OpenAIとOracleは、米国内で Stargate データセンターの4.5GWの追加容量を開発することに合意しました。これは、今後5年間で両社間のパートナーシップが3,000億ドルを超える規模になることを示しています。新たな3拠点（テキサス州シャックルフォード郡 (Shackelford County, Texas)、ニューメキシコ州ドニャアナ郡（Doña Ana County, New Mexico）、近日発表予定の中西部の拠点）に加え、テキサス州アビリーンの旗艦拠点近郊での600MWの拡張により、合計5.5GW超の容量を提供し、2.5万人超の現地雇用と米国内で数万人規模の雇用を創出します。また、追加拠点の評価も引き続き進めています。

本日発表した他の2つのStargate拠点は、今後18カ月で最大1.5GWまで拡張可能です。これらの拠点はソフトバンクグループとOpenAIのパートナーシップにより開発され、数GW規模のAIインフラへと拡張させることができます。1つ目はオハイオ州ローズタウン（Lordstown, Ohio）に位置し、ソフトバンクグループの先進的なデザインを適用したデータセンターの建設が開始されており、来年の稼働に向けて順調に進んでいます。2つ目の拠点はテキサス州ミラム郡（Milam County, Texas）にあり、ソフトバンクグループ企業のSBエナジーとのパートナーシップにより開発されます。同社は、短期間で建設可能なデータセンター拠点向けに電力インフラを提供しています。これらの拠点は、より迅速な展開、さらなるスケーラビリティ、コスト効率の改善を実現するうえで重要なステップとなり、高性能な計算能力をより広く利用できるようにします。

これら5つの新拠点は、1月に開始された全米規模の厳格な選定プロセスを経て選ばれました。OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループは、30以上の州から寄せられた300件以上の提案を検討しました。今回の発表はその第1弾であり、今後さらに追加のサイトが発表される予定で、総額5,000億ドル規模の米国内AIインフラ投資コミットメントを達成し、上回る見込みです。

Oracleが開発する新たなStargate拠点は、すでにOracle Cloud Infrastructure (OCI) 上で稼働し、急速に進展を続けているテキサス州アビリーンの旗艦キャンパスに加わります。Oracleは6月に初のNVIDIA GB200ラックの提供を開始しており、すでにこの新たなキャパシティを活用した初期の学習および推論ワークロードを開始し、OpenAIの次世代研究を前進させています。

「AIがその可能性を発揮するためには、それを支える計算基盤を構築しなければなりません。その計算基盤こそが、すべての人がAIの恩恵を享受できるようにし、将来のブレークスルーを実現する鍵となります。私たちはすでにStargateを通じてこの目標に向け歴史的な進展を遂げており、当初のコミットメントを達成するだけでなく、その先を見据えた基盤を築くために迅速に取り組んでいます」― OpenAI CEO Sam Altman

「Oracleの信頼性が高く、スケーラブルでセキュアなAIインフラは、OpenAIの事業拡大を急速に支援しています。この膨大な需要に応えるため、私たちはOCIの展開を比類なきスピードで拡大し、最高性能かつコスト効率に優れたAIトレーニングおよび推論を提供し続けています」― Oracle Cloud Infrastructure President Clay Magouyrk

「Stargateは、ソフトバンクグループの革新的なデータセンターデザインとエネルギー分野の知見を活用し、AIの未来を支えるスケーラブルな計算能力を提供していきます。私たちは、OpenAI、Arm、Stargateのパートナーと共に、AIが人類を前進させる新たな時代への道を切り拓いています」― ソフトバンクグループ株式会社 会長兼社長 孫 正義

OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループは、今年1月、ホワイトハウスでトランプ大統領とともに、総額5,000億ドル規模のStargateコミットメントを発表しました。これは、米国におけるAIインフラ投資を促進するためのより広範な取り組みの一環です。トランプ大統領のリーダーシップと政権の政策により、この取り組みは当初の想定を上回るスピードで進展し、新たなパートナーの参画とさらなる勢いを生み出しています。

Stargateは大胆な構想にとどまらず、私たちの想像をも上回るスピードで加速する、国家的なプロジェクトです。Oracle、ソフトバンクグループ、その他のパートナーとともに、私たちは総額5,000億ドル・10GWのコミットメントを、全米の地域社会における大規模な物理インフラ、雇用、そして次世代のAIブレークスルーを切り拓く計算基盤へと具現化しています。