2017年4月からプログラミング教育や社会貢献に活用いただくことを目的に「Pepper社会貢献プログラム」を実施しています。2020年の小学校におけるプログラミング教育必修化に向けた教育活動を、人型ロボット「Pepper」の貸し出しで支援し、児童・生徒の論理的思考力や問題解決力、想像力などの育成につなげています。また、NPO等へも貸し出し、Pepperを活用した社会課題の解決にも取り組んでいます。
サステナビリティ
Pepperを活用したプログラム
人型ロボット「Pepper」を使った社会貢献や教育で活用するためのプログラムを日本で実施しており、米国や中国にも教育プログラムを展開しています。
日本での展開
プログラミング教育必修化に向けた教育支援
Pepperを使った授業ツールの作成
Pepperをプログラミング教育以外でも活用してもらうために、Robo Blocks※を使って教員が授業を簡単に編成できる「Robo Blocksスクールテンプレート」の提供を開始しました。これは、教員や子どもたちとのPepperを介した授業中のやりとりをテンプレート化したもので、複数のテンプレートの組み合わせにより、Pepperを使った授業プログラムが簡単に作成できます。
Robo Blocks:ビジュアルプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」をベースに、Pepper社会貢献プログラム用にソフトバンクグループ株式会社とソフトバンクロボティクス株式会社が開発したロボット・プログラミングツールです。
中国での展開
2019年5月から、Pepperを活用した中国の科学技術分野における人材育成を支援する取り組みを中国浙江省で進めています。Pepper2,000台が浙江省陽光教育基金会に無償で提供され、同会を通じて、省内の教育機関に提供します。
Pepperは、浙江省の小学校、中学校、高等学校、大学など269の教育機関に配置され、プログラミングやロボティクスなど先進的な科学技術を育むための教材として活用されます。また、Pepper専用の教育用プログランミングツール「Robo Blocks」の中国語版、教師用のプログラミング参考書なども提供します。
米国での展開
2018年11月から2021年9月にかけて、人型ロボット「Pepper」を活用した教育プログラムを北米の教育機関などを通じて実施しました。
米国カリフォルニア州のサンフランシスコ統合学区(San Francisco Unified School District)、マサチューセッツ州のボストン・パブリック・スクールズ(Boston Public Schools)や、カナダのサイモンフレイザー大学(ブリティッシュコロンビア州)などの教育機関に対し、合計100台以上のPepperが寄付され、STREAM教育普及のためのイベントやテクノロジーに関するワークショップなどのほか、受付やアンバサダーとして学校の広報活動などに活用されました。