セキュリティバンクを結成
ソフトバンク株式会社(ソフトバンク、社長:孫 正義)はこの度、民間では世界初のコンピュータ・ネットワークのセキュリティ製品マーケティング組織を結成します。
これは「セキュリティバンク」と呼ばれ、ネットワーク・セキュリティ製品及びサービス提供会社(ベンダー)との協力により結成されたソフトバンクの社内組織で、業界の牽引役を担います。
この組織の最大の目的は、ネットワーク・セキュリティのインフラを整備することです。そのために必要となるセキュリティ技術者認定制度の発足や、セキュリティの啓蒙、その他総合的な普及活動を推進します。事務局をソフトバンク社内に設置し、品質の高い製品を提供していきます。
セキュリティバンクへの参加企業は、下記各分野において世界最高のベンダーである5社を中核としています。
- (A) セキュリティ・アセスメント/モニタリング
- アイ・エス・エス株式会社
- (B) ファイヤウォール
- チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社
- (C) 認証/暗号化
- セキュリティ・ダイナミックス・テクノロジーズ社
- (D) 認証サービス
- 日本ベリサイン株式会社
- (E) アンチウィルス
- トレンドマイクロ社
さらに業界の指導的なセキュリティ・ソリューション・プロバイダ、協力ベンダー(添付資料参照)の参加により本年度の当社売上げ規模で50億円を目標としています。
今日、インター/イントラネットの普及は目覚しいものがあります。同時にオープンネットワークは安全面での脆弱性が指摘されており、先進的なネットワークセキュリティ技術への関心が急速に増大しています。ソフトバンクは、同組織の発足が今後のネットワーク・セキュリティ市場の発展に大きく貢献できると考えています。
セキュリティバンク概要
スワイプで横にスライドできます
事務局所在地 | 東京都中央区日本橋箱崎町24番1 |
---|---|
業務開始日 | 平成9年9月2日 |
業務内容 |
|
参加企業 |
|
参考資料 1
セキュリティ・エンジニア認定制度
各セキュリティ・カテゴリーの製品の設定、現状分析および問題点の改善に関する認証テストを実施します。なお、この認定教育にあたってはセキュリティバンク自体が直接トレーニングを行うのではなく、コア・パートナーの資格認定教育を極力活用するものとします。
資格区分とテスト内容
個人対象
- 1. CSE (Certified Security Engineer)
- 各製品(カテゴリー)毎にエンジニアとしてのテストを実施します。
- 2. CSI (Certified Security Instructor)
- 各製品(カテゴリー)毎に講師としてのテストを実施します。
- 3. CISO (Chief Information Security Officer)
- 1のカテゴリー全ての資格保有者に対して認定します。
企業対象
- 4. CSEC (Certified Security Education Center)
- CSI資格保有者数とトレーニングに必要な設備を満たす企業に対して認定します。
- 5. CSAC (Certified Security Applied Company)
- 1名以上のCISOまたは全カテゴリ製品のCSEを有する企業に対して認定します。
参考資料 2)
Security Dynamics Technologies Inc. セキュリティ・ダイナミックス・テクノロジーズ社 米国マサチューセッツ州
Security Dynamics Technologies社は、リモートアクセス市場におけるユーザ認証システムで業界をリードし、ワンタイムパスワード分野で70%近いシェアを有しています。SecurIDのタイムシンクロナス方式(60秒毎に1回限りのパスワードを発生させる)によるトークンカードは、その安全性と使いやすさで他社の追随を許しません。当社のエンタープライズ・セキュリティ・サービス(ESS)は「ユーザ認証」「アクセスコントロール」「暗号化/デジタル署名」「統合的セキュリティ管理」の4層からなり、ecurIDおよびACE Server、RSA Data Security社の暗号技術およびSecurPC、DynaSoft社のBoKSソリューションによりこれを実現します。RSA Data Security社(Redwood City, CA)とDynaSoft社(Stockholm, Sweden)は当社に属し、RSAの暗号技術は世界で8,000万のライセンス実績、BoKSソリューションはUNIXベースで8万本、Windowsベースで3万本の販売実績、SecurIDは2,000社/180万ユーザの販売実績があります。
Check Point Software Technologies Ltd. チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社 イスラエル ラマット・ガン
世界でのネットワーク・セキュリティ・ソフトウエア市場でのシェア・リーダーであり、パテントがあるステイトフル・インスペクション技術の開発者です。同社のネットワーク・セキュリティ製品は、指導的な世界規模の企業にセキュアなエンタプライズ規模での接続性を可能にします。 ヤンキー・グループの1996年12月報告によると、同社のファイヤウォール製品Check PointTM FireWall-1TMは 1996 上期、世界のファイヤウォール市場の 44% を占めました。また、同社の製品は OEMパートナー、ディストリビュータ、VAR、システム・ネットワーク・インテグレータ、ISPに販売されています。 国際本社は Ramat-Gan, Israelにあります。
VeriSign Japan K.K. 日本ベリサイン株式会社 神奈川県川崎市
ベリサイン社は世界最先端のインターネット認証機関であり、インターネット上での認証と電子認証証明書の発行管理を行う受託第三者機関です。ベリサインのデジタルIDSMは、電子商取引に関係する個人、組織・団体とその内容を認証することによって電子商取引を信頼できるものとします。 ベリサインはその商標を付けたデジタルIDSMを Netscape と Microsoft の Internet製品を利用する100万人の個人と、2万人を越えるwebサイトに発行しています。 Novus Services、Toppan Printing および Visa International などを含む全世界の企業にそれぞれ専用のデジタルIDSMソリューションを提供しています。 日本ベリサイン株式会社はベリサイン社の日本法人として設立され、日本で最初のCAとして1996年6月よりサービスを開始し、ECビジネスを開発中の多数の企業がこのサービスを利用しています。
ISS K.K. アイ・エス・エス株式会社 東京都渋谷区
全く新しいコンセプト/技術により開発された、ネットワークセキュリティアセスメント(検査)およびネットワークモニタリング(監視)ツールのパイオニアであり、世界を代表するリーディングプロバイダです。97年2月に設立された”アイ・エス・エス(株)”は、既に世界3,000社以上への販売実績をもつ米国Internet Security Systems, Inc.(ジョージア州アトランタ)の日本法人で、日本を含むアジア各国を統括します。ISSではいかにネットワーク・セキュリティの理想(セキュリティ・ポリシー)と現実間のギャップ(セキュリティ・ギャップ)を埋めるかを焦点にしており、同社の製品SAFEsuiteは、ネットワーク・セキュリティを継続的に検査し、そこに存在するセキュリティ・ホールを塞ぎ、更にリアルタイムに監視を行い侵入の危険に対して自動的に対応します。これらの全く新しい技術によりセキュリティ・リスクを最小限にし、セキュリティの統合的意思決定支援(Adaptive Security Management)を実現します。
Trend Micro Incorporated トレンドマイクロ社 米国 カリフォルニア州
企業のネットワークへのハイパフォーマンスなサーバベースのウィルス防御ソフトウエアを開発する業界のリーダーです。Intel, Novell、Netscape、Sun Microsystemsなど著名な企業への当社製品の再ライセンス・リーディング・サプライヤから、更に独自の名前でのアンチ・ウィルス市場での競合者となりました。 世界での12百万人以上のユーザが同社のアンチ・ウィルス技術で守られています。 アンチ・ウィルスのサポートセンターを http://www.antivirus.com に持ち、コンピュータ・ウィルス情報の最も広範なオンライン・リソースになっています。
-
このページに掲載している情報は、作成日時点において入手可能な情報に基づくもので、予告なしに変更されることがあります。また、このページには将来に関する見通しが含まれていることがあり、これらはさまざまなリスクおよび不確定要因により、実際の結果と大きく異なる可能性があります。あらかじめ免責事項につき、ご了承下さい。