コマース&サービス事業の戦略的再編に関するお知らせ
当社は、2014年2月18日、当社子会社であるソフトバンクBB株式会社(以下「ソフトバンクBB」)のコマース&サービス事業(以下「C&S事業」)の強化やグローバル展開の推進などを目的に、グループ内再編(以下「本再編」)を行うことを決定しましたので、お知らせいたします。
具体的には、(1)2014年4月1日を効力発生日として、ソフトバンクBBがC&S事業を分割(新設分割)し、新設するソフトバンクコマース&サービス株式会社(以下「ソフトバンクC&S」)に同事業を承継させる(以下「本分割」)とともに、ソフトバンクC&Sの全株式を当社に交付します。その後、(2)同日付で当社がソフトバンクC&Sの全株式を当社子会社である米国のBrightstar Corp.(以下「ブライトスター」)の国内子会社に譲渡(以下「本譲渡」)し、ソフトバンクC&Sとブライトスターが一体となって事業を推進できる体制を築きます。
Ⅰ. 本再編の目的
ソフトバンクBBのC&S事業は、当社が1981年の設立後に最初に手がけたパソコン用パッケージソフトの流通事業を源流としています。現在は、IT関連ソフトウエアやハードウエアの販売を中核としつつ、携帯端末のアクセサリー「SoftBank SELECTION」の製造・販売や、スマートフォンをはじめとする多様なデバイスで活用できる法人・個人向けの各種サービスの提供などを行っています。一方、当社が2014年1月に子会社化した米国のブライトスターは、移動通信分野に特化した世界最大※の卸売会社で、55カ国に拠点を構えています。
当社は、C&S事業をさらに強化・拡大していくためには、ブライトスターと一体運営できる体制を構築し、同社との間でシナジーを創出していくことが不可欠であると考え、本再編を決定しました。ソフトバンクC&Sは、「SoftBank SELECTION」や法人向けクラウドサービス等の世界展開を進めるとともに、ブライトスターが世界各国で展開している携帯端末に係る各種サービスの国内展開も担っていきます。
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売上高ベース(ブライトスター調べ)。
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Ⅱ. 本分割の要旨
1. 本分割の概要
(1)分割の日程
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投融資委員会承認決議(当社) | 2014年2月18日 |
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取締役会承認決議(ソフトバンクBB) | 2014年2月18日 |
株主総会承認決議(ソフトバンクBB) | 2014年3月24日(予定) |
分割期日(効力発生日) | 2014年4月1日(予定) |
(2)分割方式
ソフトバンクBBを分割会社とし、ソフトバンクC&Sを新設分割設立会社とする新設分割方式です。
(3)株式の割当
ソフトバンクC&Sが本分割に際して発行する株式は34万株であり、すべての株式をソフトバンクBBに割当交付します。
なお、ソフトバンクBBはこれと同時にソフトバンクC&Sから割当交付された株式のすべてを、剰余金の配当として、完全親会社である当社へ交付します。
(4)分割に伴う新株予約権及び新株予約権付社債に関する取扱い
該当事項はありません。
(5)分割により増減する資本金
該当事項はありません。
(6)ソフトバンクC&Sが承継する権利義務
ソフトバンクC&Sは、分割の効力発生日に分割会社が分割する事業に関する資産及び負債、契約上の地位等(雇用契約を除きます。)の権利義務を新設分割計画等の記載に従い承継します。なお、債務の承継は、免責的債務引受の方法によります。
(7)債務履行の見込み
ソフトバンクC&Sにおいては、本分割の効力発生日以降も債務の履行の見込みに問題がないと判断しています。
2. 分割当事会社の概要
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分割会社 (2013年12月31日現在) | 新設分割設立会社 (2014年4月1日予定) | |
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(1)商号 | ソフトバンクBB株式会社 | ソフトバンクコマース&サービス株式会社 |
(2)本店所在地 | 東京都港区東新橋1-9-1 | 東京都港区東新橋1-9-2 |
(3)設立年月日 | 2000年5月16日 | 2014年4月1日 |
(4)代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 兼 CEO 孫 正義 代表取締役副社長 兼 COO 宮内 謙 | 代表取締役会長 宮内 謙 代表取締役社長 溝口 泰雄 (現ソフトバンクBB取締役常務執行役員) |
(5)事業内容 | ADSLサービスの提供、IP電話サービスの提供、IT関連製品の製造・流通・販売 | IT関連製品の製造・流通・販売、IT関連サービスの提供 |
(6)資本金 | 1,000億円 | 1億円 |
(7)発行済株式数 | 622万7,041株 | 34万株 |
(8)純資産 | 1,741億円 | 172億円 |
(9)総資産 | 2,835億円 | 694億円 |
(10)決算期 | 3月31日 | 3月31日 |
(11)大株主及び持株比率 | ソフトバンク株式会社 100% | ソフトバンク株式会社 100% |
(12)従業員数 | 約3,200人 | 約1,400人 |
(13)主な子会社 | ビー・ビー・バックボーン株式会社 BBIX株式会社 株式会社Agoop BBソフトサービス株式会社 ディーコープ株式会社 SBフレームワークス株式会社 | BBソフトサービス株式会社 ディーコープ株式会社 SBフレームワークス株式会社 |
3. 分割する事業部門の概要
(1)分割する事業部門の事業内容
コマース&サービス事業
(2)分割する事業部門の経営成績(2013年3月期、日本基準)
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分割する事業の実績(a) | ソフトバンクBBの実績(b) | 比率(a/b) | |
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売上高 | 2,705億円 | 4,232億円 | 64% |
(3)分割する資産、負債の項目及び金額(2014年4月1日見込み、日本基準)
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資産 | 負債 | ||
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項目 | 帳簿価額 | 項目 | 帳簿価額 |
流動資産 | 636億円 | 流動負債 | 518億円 |
固定資産 | 58億円 | 固定負債 | 4億円 |
資産合計 | 694億円 | 負債合計 | 522億円 |
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上記の金額は見込み額であり、実際に承継する金額はこれらと異なる可能性があります。
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4. 業績への影響
本分割が2015年3月期の当社連結業績に与える影響はありません。
本分割のストラクチャー図
Ⅲ. 本譲渡の要旨
1. 譲渡する会社の概要
「Ⅱ. 2. 分割当事会社の概要」の新設分割設立会社の欄に記載のとおりです。
2. 譲渡先の概要
ソフトバンクC&S株式の譲渡先は、ブライトスター100%出資の国内子会社であるSB C&Sホールディングス合同会社(以下「SB C&Sホールディングス」)です。同社は現在設立準備中で概要が未定のため、同社の完全親会社であるブライトスターの概要を以下に記載します。
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(1)商号 | Brightstar Corp. | |
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(2)本店所在地 | 9725 NW 117th Ave, #300 Miami, Florida, U.S.A. | |
(3)代表者の役職・氏名 | Founder and CEO Marcelo Claure | |
(4)事業内容 | 携帯端末の卸売、携帯端末の物流・在庫管理、携帯端末に係る保険、買戻し、下取り、マルチチャネル販売及びエンドユーザー向けファイナンス | |
(5)資本金 | 2千米ドル | |
(6)設立年月日 | 1997年9月23日 | |
(7)連結純資産 | 638百万米ドル(2013年9月末現在) | |
(8)連結総資産 | 3,905百万米ドル(2013年9月末現在) | |
(9)大株主及び持株比率 | Brightstar Global Group Inc. 100% | |
(10)当社との関係 | 資本関係 | 当社は、同社の完全親会社であるBrightstar Global Group Inc.の議決権の約57%を所有しています。 |
人的関係 | 当社代表取締役社長の孫 正義が同社のChairmanを務めています。 | |
取引関係 | 当社の子会社であるソフトバンクモバイル株式会社及びソフトバンクテレコム株式会社が、同社に対して中古の携帯端末を販売しています。 |
3. 本譲渡の日程
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投融資委員会承認決議(当社) | 2014年2月18日 |
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株式譲渡基本契約締結(当社、Brightstar Global Group Inc.、ブライトスター) | 2014年2月18日 |
株式譲渡契約締結(当社、Brightstar Global Group Inc.、ブライトスター、SB C&Sホールディングス) | 2014年3月下旬(予定) |
株式譲渡(当社、SB C&Sホールディングス) | 2014年4月1日(予定) |
4. 譲渡株式数、譲渡対価及び譲渡前後の所有株式数
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譲渡前の所有株式数 | 34万株 (議決権の数:34万個) (議決権所有割合:100%) |
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譲渡株式数 | 34万株 |
譲渡対価 | 当社のBrightstar Global Group Inc.に対する普通株式所有割合を約62%に引き上げることとなる数の同社普通株式 |
譲渡後の所有株式数 | 0株(間接所有株式数:34万株) (議決権の数:0個(間接所有議決権数:34万個)) (議決権所有割合:0%(間接所有割合:100%)) |
5. 業績への影響
本譲渡が2015年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。
本譲渡のストラクチャー図
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株式所有割合は、議決権数及び普通株式数を基準としています。2013年10月19日付「ブライトスターの株式の取得(子会社化)について」にてお知らせしましたとおり、当社は、Brightstar Global Group Inc.の普通株式の一部を僅少な金額で取得する権利(以下「本ワラント」)を保有しています。本ワラントをすべて行使した場合の当社のBrightstar Global Group Inc.に対する株式所有割合は、本譲渡前で約70%、本譲渡後で約73%になります。
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(参考)当社連結業績予想及び前期実績
当社は、IFRSに基づく2014年3月31日に終了する1年間(以下「2014年3月期」)の売上高が6兆円以上、EBITDAが1.5兆円以上、営業利益が1兆円以上になると予想しています。この営業利益には、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と株式会社ウィルコムが子会社になったことに伴い、両社の既存の資本持分について公正価値による再測定が行われた結果計上された合計2,539億円の利益が含まれています。
また、2015年3月31日に終了する1年間(以下「2015年3月期」)については、売上高が7兆円、EBITDAが2兆円、営業利益が1兆円になると予想しています。企業結合に伴う再測定による利益などの一時的な利益の発生は見込んでいません。移動通信事業が引き続き堅調に推移するとともに、スプリント事業も着実に改善し、営業増益(2014年3月期の営業利益から上記の企業結合に伴う再測定による利益を差し引いて比較)を継続できる見込みです。
2014年3月期及び2015年3月期の連結業績予想
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2014年3月期 | 2015年3月期 | |
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売上高 | 6兆円以上 | 7兆円 |
EBITDA | 1.5兆円以上 | 2兆円 |
営業利益 (うち一時的な利益) | 1兆円以上 (2,539億円) | 1兆円 (-) |
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EBITDA:売上高-売上原価-販売費及び一般管理費+減価償却費及び償却費
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