ソフトバンク、風力発電ベンチャー企業へ出資
~Altaeros Energies, Inc.の空中浮体式風力発電事業を共同で展開~
Altaeros Energies, Inc.
ソフトバンク株式会社(所在地:東京都港区、代表:孫 正義、以下「ソフトバンク」)とAltaeros Energies, Inc.(アルタエロス エナジーズ、所在地:米国マサチューセッツ州ボストン、CEO & Inventor:ベン・グラス、以下「Altaeros社」)は、Altaeros社の空中浮体式風力発電(Buoyant Airborne Turbine、以下「BAT」)技術の開発と商用化を支援する目的で、ソフトバンクが700万米ドル(約8億4,000万円※)の出資を行うことで合意しました。
2010年にマサチューセッツ工科大学で設立されたAltaeros社は、航空宇宙科学分野で証明済みの技術を用いて、従来の風力発電設備で到達する高さよりも強く安定した風を受けることができる高所へ風力発電設備をヘリウムガスで浮上させて発電することが可能です。約600m上空で行われるAltaeros社のBAT技術による発電は、従来の同規模タワー型風力発電設備に比べて2倍を超える電力量を発電します。BATの設備は標準的な輸送コンテナでの運搬が可能で、従来の風力発電に必要な建設機材の準備や大規模な基礎工事などを要することなく発電を行うことができます。
BATの柔軟な設置条件による設置数の増加は、主に離島地域やルーラル地域での発電コストの削減を可能にします。加えて、BATは通信設備を搭載して空中滞留することが可能であるため、通信サービスで使用可能な基地局設備としての用途を兼ね備えています。BATは島しょ部や遠隔地、鉱山、石油や石炭の採掘場、農地、災害時の非常用電源、通信設備などでの幅広い活用が見込まれます。
「Altaeros社による空中浮体式風力発電技術は、高度100m~600mでの発電を行う新しい取り組みであり、日本ならびにアジア太平洋地域の離島やルーラル地域への自然エネルギーによる電力供給のソリューションとなることが期待されます。また、通信技術や監視技術との組み合わせによる新規事業の創出にも期待しています」とソフトバンクグループ代表の孫 正義は述べています。
「我々は世界で最も尊敬に値する企業のひとつであるソフトバンクグループとのBATの普及に関するパートナーシップを誇りに思います。自然エネルギーの普及拡大やその他のトップクラスのクリーンエネルギーに関するスタートアップ企業とのパートナーシップによる、孫 正義氏を筆頭としたソフトバンクグループのビジネスイノベーションの実績はAltaeros社にとって理想的なパートナーです」とAltaeros社CEO 兼 CTOであるベン・グラスは述べています。
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1米ドル=120円で換算した場合。
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Altaeros Energies, Inc.について
Altaeros社は2010年にマサチューセッツ工科大学で、世界初の空中浮体式発電設備の商用化を目的に設立しました。Altaeros社は風力発電技術の研究開発に対して米国農務省や米国国立科学財団、カリフォルニアエネルギー協議会、メーン工科大学、マサチューセッツ州クリーンエネルギーセンター、クリーンテックイノベーションズ・ニューイングランド、コノコフィリップス・エネルギー賞、アラスカ州エネルギー公社などの出資を受けています。また、Altaeros社はTata Sons前会長のラタン・N・タタ氏が所有するRNTアソシエーションズからも出資を受けています。Altaeros社の本社はマサチューセッツ州ソマービルのグリーンタウン研究所。詳細はウェブサイトをご参照ください。
Altaeros社 BAT発電イメージ画像
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画像はAltaeros Energies, Inc.ホームページより。
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