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Hyundai Motor GroupがBoston Dynamicsの支配権をソフトバンクグループから取得 ロボティクスとモビリティ業界の新たな章へ

Hyundai Motor Group
ソフトバンクグループ株式会社
Boston Dynamics
  • Hyundai Motor Groupは、11億ドルと評価されたBoston Dynamicsの支配権を取得、人類の進歩を実現するためロボティクスとモビリティの発展を目指して

  • Hyundai Motor GroupとBoston Dynamicsの高度に補完的な技術の結び付きと、ソフトバンクグループとの継続的なパートナーシップにより、高機能ロボットの開発と商品化を推進

  • ロボティクステクノロジーは、自律走行車、UAM、スマートファクトリーとの相乗効果を発揮

  • Hyundai Motor GroupはBoston Dynamicsとともに、ロボットコンポーネントの製造からスマートロジスティクスソリューションに至るまでのロボティクスのバリューチェーンを創出

Hyundai Motor Groupおよびソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)は本日、Hyundai Motor Groupが11億ドルの評価額で見積もられたBoston Dynamicsの経営支配権を取得するにあたり、取引の主要な項目について合意したことをお知らせします。本取引は、世界をリードするロボティクステクノロジーと、Hyundai Motor Groupが持つモビリティ分野の専門知識を組み合わせることで人々の暮らしを変革するという構想のもと実現したものです。財務的諸条件は非公表です。

本合意の下、取引完了後Hyundai Motor GroupはBoston Dynamics株式の約80%を保有することとなり、SBGはBoston Dynamics株式の約20%をSBG100%子会社を通じて引き続き保有することとなります。本取引には、Hyundai Motor Groupの関連会社であるHyundai Motor Company、Hyundai Mobis、Hyundai Glovisと、Hyundai Motor Group会長のEuisun Chung(鄭義宣)が参画しています。

Hyundai Motor Groupは、本件を通じてロボティクス領域において第一線のプレゼンスを確立することで、スマートモビリティのソリューションプロバイダーへの戦略転換に向け、新たな一歩を大きく踏み出します。戦略転換を推し進めるため、これまで、自律走行技術、コネクティビティ、環境に配慮した車、スマートファクトリー、先端材料、人工知能(AI)、ロボットなどの分野を含むフューチャーテクノロジーの開発に多額の投資を行ってきました。

高度なロボティクスにはさまざまな形で社会に良い影響を与える可能性があり、急速な成長機会をもたらします。Boston Dynamicsは、多種多様な業務に取り入れられているアジャイルなモバイルロボットの開発において確固たる地位を築いたリーダーです。本取引により、Hyundai Motor GroupとBoston Dynamicsは、製造、ロジスティクス、建設、オートメーションの各分野における互いの強みを生かせるようにもなります。

Hyundai Motor Group会長のEuisun Chung(鄭義宣)は次のように述べています。
「モバイルロボットの世界的リーダーであるBoston DynamicsがHyundaiのチームに加わることをうれしく思います。この取引により、Hyundai Motor GroupとBoston Dynamicsの能力は一体化し、将来のモビリティにおけるイノベーションの先頭に立つことになります。今回の統合によって生み出されるシナジーは、『自由で安全な移動と、より高い次元の生活体験を人類に提供する』という目標の実現に向けた、エキサイティングで新たな方向性を両社にもたらしてくれます。また、高齢化社会とデジタルトランスフォーメーションの世界的な潮流の中で、安全性、セキュリティー、公衆衛生を強化することにより、社会に貢献していきます」

SBG 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義は、次のように述べています。
「Boston Dynamicsはスマートロボティクスの中心的存在です。世界をリードするグローバル・モビリティ・カンパニーであるHyundaiとともに、同社の商業的発展を加速させられることをうれしく思います。Boston Dynamicsの未来は非常に明るく、その成功に引き続き投資していきます」

Boston DynamicsのCEOであるRobert Playterは次のように述べています。
「人と同等のモビリティを想定して設計された作業環境において、反復的かつ危険な作業を自動化できるロボットを初めて市場に投入したことで、Boston Dynamicsの商用事業は急速に成長してきました。当社とHyundaiはモビリティ変革力に関して共通の認識を持っており、最先端のオートメーションを世界に届けるという計画を加速させるべく、そして顧客のためにロボティクスにおける世界でも最高難度の課題を引き続き解決していくべく共に取り組むことを楽しみにしています」

Boston Dynamicsは、高度な機動性、機敏性、知能を備えた高性能モバイルロボットを製造し、厳しく危険な環境や、非整備環境でのオートメーションを可能にしています。同社は2020年6月に最初の商業用ロボットSpot®の販売を開始し、それ以来、電力会社、建設、製造、石油およびガス、鉱業などさまざまな業界で数百台のロボットを販売してきました。Boston Dynamicsでは、来年早々にSpotの商品ラインの拡大を計画しており、より高度な自律性と遠隔検査機能を備えたエンタープライズ版ロボットが加わります。また、移動マニピュレーションのブレイクスルーとなるロボットアームの発売も予定しています。

また、Boston Dynamicsは、業界をリードするコンピュータビジョンベースのデパレタイズソリューションPick™で物流自動化市場にも参入し、2021年には倉庫向けのモバイルロボットを発表する予定です。

Boston Dynamicsの将来的な成長のための優れたプラットフォーム

韓国ソウルに本社を置くHyundai Motor Groupは、自動車、鉄鋼、建設、工作機械、ロジスティクスなどの業界で事業を展開するグローバルな自動車グループです。当グループでは米国アラバマ州にある18億ドルの自動車製造工場をはじめ、10州40施設で16,000人以上の従業員が働き、米国において投資家、メーカー、そしてイノベーターとしても定評があります。

Boston Dynamicsを買収するというHyundai Motor Groupの決定は、同社が有する成長性と広範な能力に基づくものです。Boston Dynamicsは、知覚、ナビゲーション、知能を備えた高性能ロボットのための主要なテクノロジーの数々を有しています。また、Boston Dynamicsは、ロボット産業の集積地であるボストンとシリコンバレーに拠点があり、同産業にとって重要な人材の確保や、優れたパートナーとの協業にもアドバンテージがあります。

Hyundai Motor GroupのAIとヒューマンロボットインタラクション(HRI)に関する専門知識は、Boston Dynamicsの3Dビジョンや操作、二足歩行や四足歩行に関する専門知識と高い相乗効果を発揮します。

Hyundai Motor Groupは、Boston Dynamicsの戦略的パートナーとして、自社の製造能力と規模の効率化によるコストメリットを提供します。Boston Dynamicsは、新たな資本、技術、関連の顧客、Hyundai Motor Groupのグローバル市場へのリーチにより、ロボット製品商業化の機会を拡大し、大きな利益を得ることができるでしょう。

ロボティクスの発展をリードするHyundai Motor GroupとBoston Dynamics

Hyundai Motor GroupによるBoston Dynamicsの買収は、オープンイノベーションを通じて人類の自由で安全な活動を実現するという継続的な取り組みを示すものです。

Hyundai Motor Groupは、ロボティクス市場が将来大きな成長を遂げる可能性を信じています。Hyundai Motor Groupでは、効率化や物流自動化の確立を目的としたロジスティクスロボットや、商業的利用の枠を超えた、治安や安全など幅広い利用の可能性を秘めたサービスロボットへの投資を計画しています。健康関連の公共サービスでは、ロボットを使用することにより、障がいのある方や高齢の方に移動の自由を提供することができます。

今回のBoston Dynamicsへの投資は、サービスロボットとロジスティクスロボットの双方の可能性に対応すべく組まれたHyundaiのテクノロジーポートフォリオをさらに強化するものです。Spotのようなサービスロボットは、これまで自動化の実装が困難であった環境において、単調で汚れたり危険を伴ったりするタスクを実行する可能性を秘めています。デパレタイズのためのコンピュータビジョンソリューションPickおよび開発中の移動式倉庫ロボットにより、Boston Dynamicsは、Hyundai Motor Groupの物流ロボット分野におけるフットプリントを拡大させることになります。

今後、Hyundai Motor Groupはヒューマノイドロボット市場への進出を計画しており、病院での患者介護など高度なサービスを提供するヒューマノイドロボットの開発を目指しています。

Hyundai Motor Groupは、ロボティクステクノロジーが、自律走行やUAMなどの新しいモビリティソリューションや、近い将来に開発を望んでいるスマートファクトリープラットフォームとの相乗効果をもたらすことを想定しています。さらに、Hyundai Motor Groupが擁する他の事業体においても、Boston Dynamicsとのシナジーが期待されるロボティクスに特化した新たなバリューチェーン創出を支援するべく、各社の製造能力、研究開発能力、物流能力を提供することになります。

Hyundai Motor Groupはこれまで、独自の技術によるロボットへの投資と開発を着実に進めており、CES 2017において、対まひ患者が再び歩けるよう支援するMEXを発表しました。2018年、Hyundai Motorは、職場での労働者の負担軽減を目的として、VEXおよびCEXを発表しました。また、Hyundaiは2019年6月にホテルサービスロボットのパイロットプログラムを行い、サービスロボットの能力を実証しました。来年には販売サービスロボットの運用を開始する予定です。Hyundaiのロボティクスラボはロボットの研究開発に特化しており、関連会社は引き続き、産業用ロボットの商業ベースの生産に取り組んでいます。

本取引は、規制当局の承認と一般的な取引条件を満たすことを前提に、2021年6月までに完了する見込みです。

Hyundai Motor Groupについて

Hyundai Motor Groupは、自動車、鉄鋼、建設をベースに、物流、金融、IT、サービスなどのバリューチェーンを構築してきたグローバル企業です。全世界に約25万人の従業員を擁する当社グループの自動車ブランドには、Hyundai Motor Co.、Kia Motors Corp、Genesisなどがあります。創造的な思考、協力的なコミュニケーション、そしてあらゆる課題に取り組む意欲を武器に、私たちはすべての人にとってより良い未来を創造するための取り組みを行っています。
詳細についてはwww.hyundaimotorgroup.comをご覧ください。

Boston Dynamicsについて

Boston Dynamicsは、非常に高度なロボティクスの課題に取り組むことができる高機動ロボットの開発と展開で世界をリードしています。当社のコアミッションは、非整備空間や通過困難な空間に付加価値を与える高度な機動性、機敏性、知能を備えたロボットの創造と提供をリードすることであり、そのことにより社会にプラスの影響を与えることです。当社は、動的制御と平衡の原則に、洗練された機械設計、最先端のエレクトロニクス、次世代ソフトウエアを組み合わせて、知覚、ナビゲーション、知能を備えた高性能ロボットを創造します。当社のポートフォリオには、Spot®、Handle™、Atlas®の3つのモバイルロボットに加え、ロジスティクス向けのコンピュータビジョンベースのロボティクスソリューションPick™があります。
詳細についてはwww.bostondynamics.comをご覧ください。

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