ソフトバンクグループとSymbotic、新たなWarehouse-as-a-Serviceを提供するジョイントベンチャーを設立
自動化とAIによりサプライチェーン・サービスを変革
Symbotic Inc.
- 新ジョイントベンチャー「GreenBox」が世界初の自動化倉庫サービスを提供、新たな有望市場の開拓へ
- SymboticとGreenBoxは契約期間において約75億米ドルとなるシステム販売契約を締結
- ジョイントベンチャーによる新しい「as-a-service」で、幅広い顧客へのSymboticシステム提供拡大を目指す
- GreenBoxの保有割合はソフトバンクグループが65%、Symboticが35%
ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)と、サプライチェーン向けAI搭載自動化技術のリーディングカンパニー、Symbotic Inc.(以下「Symbotic」)は、年間5,000億米ドル超規模※のwarehouse-as-a-service市場に取り組むジョイントベンチャー、GreenBox Systems LLC(以下「GreenBox」)の設立についてお知らせします。また、Symboticは、GreenBoxと約75億米ドルのカスタマー契約を締結しました。これにより、GreenBoxはwarehouse-as-a-service市場において、Symboticシステムの独占プロバイダーとしてサプライチェーン・サービスを提供します。
GreenBoxは、Symboticの倉庫向け先進AIおよび自動化テクノロジーを運用し、アクセスしやすくすることで、サプライチェーン・ネットワークを世界中で自動化していきます。SymboticのAI搭載ロボティクスおよびソフトウエアテクノロジーは、GreenBoxのシングルテナントおよびマルチテナント施設の要となります。Symboticシステムの効率性、SKUの機敏性、拡張性、密度により、GreenBoxはサプライチェーン全体のシングルテナントおよびマルチテナント施設を効率的に管理し、自動化されたサプライチェーン・サービスの経済性を抜本的に改革します。
このようなテクノロジーにより、GreenBoxの顧客は、設備投資や複雑な運用を伴わずに、在庫と経費を削減すると同時に、SKU数を増やし、機敏性を高めることが可能となります。
Symbotic Chairman and CEOのRick Cohenは次のように述べています。
「サプライチェーンの変革という、両社共通のビジョンを加速させるこのベンチャーでソフトバンクと提携できることをうれしく思います。GreenBoxを通じて、Symboticのテクノロジーをより多くの顧客に提供し、市場機会を拡大することができます」
SoftBank Investment Advisers Managing PartnerのVikas J. Parekhは次のように述べています。
「GreenBoxは、サプライチェーンにおけるAIやその他の有用技術の強力な可能性を引き出し、『as-a-service』の提供を通じて、より多くの企業が自動化のメリットを享受できるようにします。Symboticとのパートナーシップにより、GreenBoxはよりインテリジェントで合理的、かつスケール可能な倉庫管理ソリューションを提供することで、顧客の大規模な設備投資による負担をなくします」
GreenBoxは、2024年度から6年にわたりSymboticのシステムを発注し、Symboticの現在の設置ベースを上回る規模で同社の倉庫ネットワークを拡大していきます。Symboticは、全システムが稼働した後、GreenBoxから5億米ドル超のソフトウエア、パーツ、サービスの年間収入増加を見込んでいます。通常、Symboticのシステムは、プロジェクトの設計承認から24カ月以内に本格稼働します。
GreenBoxの役員会は3人の役員で構成されます。SymboticとSBGからそれぞれ1人ずつ指名を受け、独立役員が1人となります。GreenBoxの経営陣はSymboticおよびSBGから独立した存在となります。
第三者コンサルタントの推定に基づく米国の年間ケース・スループット
取引と導入の詳細について
SBGが65%を、Symboticが35%をそれぞれ保有するGreenBoxが本日設立されました。GreenBoxはまず、SymboticとSBGがプロラタ方式で拠出する1億米ドルの資金を運転資金と初期のシステム購入に充当します。プロラタ方式によるSymboticの初回の3,500万米ドルの出資は、同社の年間フリーキャッシュフロー(出資額控除後)に対し、プラスの効果をもたらすことが期待されます。
Symboticは、Symboticの発行済み株式の最大2%(完全希薄化後)相当のワラントをSBGに発行しています。このワラントは、Symboticシステム設置の対価として、GreenBoxからSymboticに9億3,750万米ドルが支払われるごとに、0.25%ずつ権利が確定します。ワラントの有効期間は6年間で、権利行使価格は2023年7月21日時点のSymboticの45取引日VWAP(出来高加重平均価格)の1株当たり41.9719米ドルとなります。
またSBGは、SymboticのChairman and CEOであるRick Cohenから約1,780万株を2023年5月26日時点でのSymboticの45暦日VWAPの1株当たり28.05米ドルで購入しました。売買はすべてセカンダリー取引によるものであり、Symboticの株主に希薄化をもたらすものではありません。
Symboticの投資家向けプレゼンテーション資料および詳細情報は、公式ホームページ内、Investor Relationsセクションに掲載します。https://ir.symbotic.com/news-events/events-presentations
Symboticのエクスクルーシブ・ファイナンシャル・アドバイザーをGoldman Sachs & Co. LLCが、法務アドバイザーをSullivan & Cromwell LLPが務めました。
投資家向けコールのご案内
Symboticは、2023年7月24日(月)午後9時(日本時間)より、本発表に関する投資家向けコール(英語のみ)を実施します。同社ウェブサイト内(https://edge.media-server.com/mmc/p/mb6qxj2g)にて、ウェブキャストをご覧いただけます。本コールには、Rick Cohen(Chairman and CEO)、Bill Boyd(Chief Strategy Officer)、Tom Ernst(Chief Financial Officer)が出席します。
Symboticのテクノロジー
Symboticのエンドツーエンド(E2E)の自動化システムは、高度な視認・検知機能を備えた完全自律型ロボット群で構成されており、業界屈指のスループット率かつ99.9999%の精度で商品の梱包から保管、回収、パレタイズまで行います。SymboticのAIを搭載したソフトウエアは、モバイルロボット数百台の作業を指揮し、高密度のバッファリングと保管構造を保ちながら、ほぼ無制限のSKU数に柔軟に対応していくことで、顧客の注文に応えます。AIを活用したシステムは、圧倒的なスピードで効率的に混載パレットを構築し、サプライチェーンにおいて消費財を運搬する方法を変えていきます。革新的なテクノロジーによって倉庫の密度や収容力、在庫回転率を向上させ、エラーや無駄を削減し、顧客からの注文への迅速な対応を可能にします。現在、Symboticのシステムは、Walmart、Albertsons、C&S Wholesale Grocersなどの世界的大手小売業者、食料品業者、卸売業者の 2,600 以上の店舗で利用されています。
Symboticについて
Symboticは、エンドツーエンドのAI搭載ロボットおよびソフトウエアプラットフォームによりサプライチェーンを再構築する自動化技術のリーディングカンパニーです。Symboticは、小売、卸売、食品・飲料業界の世界的大手各社の倉庫を、戦略的資産へと再構築しています。今日の流通における複雑な課題を解決するため、次世代技術、高密度ストレージ、機械学習を活用することにより、商品の運搬に圧倒的なスピード、機敏性、正確性、効率をもたらします。商取引の基盤として、Symboticは、顧客企業の物流とサプライチェーンを変革します。詳しくは、www.symbotic.comをご覧ください。
将来の見通しに関する記述
本コミュニケーションには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(The Private Securities Litigation Reform Act of 1995)で定義された将来の見通しに関する記述が含まれており、将来の財務または事業の業績または状況に関する予想または予測が含まれますが、記載内容に限定されるものではありません。将来の見通しに関する記述は、本質的にリスク、不確実性および仮定が伴います。一般的に、当社の将来における可能性または想定される行動、事業戦略、事象、受注残高、経営実績に関する記述を含め、過去の事実ではない記述は将来の見通しに関する記述です。これらの記述は、「〜と考えている(believe)」、「推定する(estimate)」、「期待する(expect)」、「計画する(project)」、「予測する(forecast)」、「かもしれない(may)」、「(今後)する(つもりである)・なる(will)」、「するべき・なるべき(should)」、「試みる(seek)」、「計画する(plan)」、「予定する(schedule)」、「期待される・見込まれる(anticipate)」、「意図する(intend)」または類似の表現で始まるか、それに続くか、またはそれらを含む場合があります。このような将来の見通しに関する記述には、リスクや不確実性が含まれており、実際の事象、実績または業績とは、大きく異なる可能性があります。これらのリスクの一部は、米国証券取引委員会(「SEC」)へのSymboticの提出書類(そこに含まれる「リスク要因」および「財政状態および経営実績の経営陣による検討および分析」と題されたセクションを含む)において特定および議論されています。これらのリスク要因は、将来の実績を決定する上で考慮することが重要であり、その全体を確認する必要があります。これらの将来の見通しに関する記述は誠実に表明されたものであり、SymboticおよびSBGは、これらに合理的な根拠があると考えています。しかし、これらの将来の見通しに関する記述で特定される事象、実績または傾向が発生または達成される保証はありません。将来の見通しに関する記述は、それらが作成された時点のものであり、SymboticおよびSBGは、法律で義務付けられている場合を除き、新しい情報、将来の事象またはその他の実績にかかわらず、将来の見通しに関する記述を更新、変更またはその他の方法で修正する義務を負わず、また、その義務を明示的に否認します。読者は、SymboticがSECに随時提出した、または提出する予定の報告書に記載されている記述を慎重に確認する必要があります。
SECへのSymboticの提出書類で以前に開示された要因および本コミュニケーションの他の箇所で特定された要因に加えて、特に以下の要因は、実績が将来予想に関する記述または過去の業績と大きく異なる可能性があります:本資料に記載された取引(以下「本取引」)から期待される利益を実現できないこと、本取引後の事業の中断、本取引に関連して締結された契約の終了を生じさせる可能性のある事象、変更またはその他の状況の発生、本取引の発表がSymbotic社またはSBGの事業、業績および事業全般に及ぼす影響、本取引に関連する費用、手数料、経費、その他の料金の金額、合弁事業や法律・規制上の措置および改革に関連するその他の結果。
本コミュニケーションにおける財務予測は、本質的に重大な不確実性および偶発事象の影響を受ける仮定に基づく将来の見通しに関する記述であり、その多くはSymboticおよびSBGが制御できないものです。すべての予測は必然的に推測の域を出ませんが、SymboticとSBGは、将来の財務情報の作成には、作成日から予測期間が延びれば延びるほど、ますます高いレベルの不確実性が伴うと考えています。予測される実績の基礎となる仮定および見積もりは本質的に不確実であり、実際の実績が予測に含まれるものと大きく異なる原因となりうる、さまざまな重大な事業、経済および競争上のリスクおよび不確実性の影響を受けます。本コミュニケーションに予測が含まれていることは、SymboticもしくはSBG、またはそれらの代表者または代理人が、将来の見通しを将来の事象の信頼できる予測であると考えた、または考えていることを示すものとみなされるべきものではありません。
年率換算、プロフォーマ、予測および推定上の数値は、説明の目的のみに使用され、予測ではなく、実績を反映しない場合があります。
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