皆さん、こんにちは。ソフトバンクの孫です。
昨年はNHKの大河ドラマで「龍馬伝」が放映され、私も毎週のように見ていましたが、実はソフトバンクのロゴマークは、坂本 龍馬が作った海援隊の船に掲げられていた隊旗より着想を得たものです。15歳のときに「竜馬がゆく」という本に出会い、私の人生観は大きく変わりました。この本に出会ったからこそ、高校入学直後に、単身で渡米しようと決意したのです。私にとっては、人生そのものに一番大きな影響を与えたのが、坂本 龍馬であり、それを紹介してくれた司馬 遼太郎さんの「竜馬がゆく」という本でした。
皆さんは今、人生の岐路に立っています。これから皆さんの社会人としての人生が始まるのです。まさにこれから皆さんが迎える時期が、人生の中で一番大きな、恐らく最初の、自分自身で選択する分かれ道ということになるでしょう。
「2011年 新成人に関する調査」(出典:株式会社マクロミル)によると、「日本の将来が不安か」という質問に対して、約90%もの新成人が「不安だ」と答えています。一方で、「自分たちの世代が日本を変えたい」と思っている人が約70%もいるのです。若い皆さんには、今のこの思いを大事にしてほしいと思います。もし、皆さんの世代までもがその気持ちをなくしてしまうと、日本の将来は本当に悲しく寂しい状態になってしまいます。“職”にありつけさえすれば生きていける、という受身の気持ちで就職活動を行うのではなくて、「自分たちの世代が頑張って日本を明るくしていく」という“志”を忘れないでほしいのです。