過去プログラム TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム

東日本大震災の被災地域である岩手・宮城・福島の高校生を、米国カリフォルニア大学バークレー校で開催される3週間の集中コースに招待する「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム(以下、TOMODACHIプログラム)」。
2012年から開始した本プログラムの、年度ごとの様子をご紹介します。

「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」とは?

2019年度のプログラム(第8期)には、岩手 31名、宮城 37名、福島 32名の高校生が参加しました。2018年度に続き、課題テーマとなったリッチモンド市「北リッチモンド地区」について、多様な人々が共に暮らす同地区の活性化プランとして、街の一角に黒板を設置してコミュニティスペースにしたり、廃墟となった公営住宅の壁面にペイントを施すなどさまざまな提案を行い、その一部を実際に自分たちで実行しました。また、近年米国で社会課題になっている若年ホームレスの自助団体を訪れ、一緒に料理をして交流するなど、多くの地域活動に触れました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 石巻市にある「網地島」で地域課題を考えるワークショップを実施するツアー
  • 実践的英会話を体験できるシミュレーションイベントを金ヶ崎町の子ども達を対象に実施
  • 仙台市の地元のカフェで映画を見ながら地域のおすすめを黒板に書いて共有し合える「黒板シネマ」を開催

2018年度のプログラム(第7期)には、岩手 25名、宮城 39名、福島 36名の高校生が参加しました。この年の課題テーマになったのは、リッチモンド市の「北リッチモンド地区」です。この地区は、歴史的にエスニックマイノリティや貧困層が多く、住民の交流も乏しい地区です。高校生たちは、多様な人々が交流し、ともに暮らせる場所となるための提案を実施。実際にその提案の一部を自分たちで実行しました。また、リッチモンドで地域活動を行う団体の方に話を聞いたり、若者による若者のためのコミュニティセンターを訪問するなど、米国の地域活動を知ることができました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 地域の人たちと一緒に、公民館の壁面に絵を描き、コミュニティの繋がりをつくるプロジェクト
  • 地域の農業を知ってもらえるよう、農業体験と自然物を使ったアート作りをするプロジェクト

2017年度のプログラム(第6期)には、岩手 26名、宮城 40名、福島 34名の高校生が参加しました。この年は、バークレー市の北に位置するリッチモンド市の沿岸部「モラテ岬」をテーマに課題に取り組みました。リッチモンド市はエスニックマイノリティが多く住む地区で、カリフォルニア州西海岸の中でも貧困層の多い地区です。高校生たちはモラテ岬を、災害に強く、リッチモンド市の市民が集い市外からも人が集まる場所にするためのプランを提案。一部のアイディアが実際に採用されました。高校生たちはバークレー市にあるWeWorkのオフィスも訪問。多様な働き方をする人々に触れることが出来ました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 地元の食材を使ったレシピを作り、地元の親子を対象に料理教室を開催するプロジェクト
  • 地域の子どもたちが「お題(クエスト)」を解きながら、ゲーム感覚で街歩きをできるプロジェクト
チャレンジストーリー

2016年度のプログラム(第5期)には、岩手 26名、宮城 40名、福島 34名の高校生が参加しました。この年の課題プログラムテーマとなったのは、バークレー市の南に位置するオークランド市の沿岸部「オークランド港」。自分たちも沿岸部に暮らし、災害を体験した高校生たちが、災害に強く、多様な人々が楽しめる活気ある地区にするためのプランを提案しました。また、オークランド市の市議会で若者の意見を代弁する「ユースコミッショナー」や先進的な取り組みをしている高校に訪問するなど、米国の若者たちの活動に触れる機会となりました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 地域の農家と住民が交流しながら野菜を購入できる「ファーマーズマーケット」の開催
  • 高校生が地域で活動をするのを促進するために、高校生が自分に自信を持つための「メイクアップ教室」を開催するプロジェクト
チャレンジストーリー

2015年度のプログラム(第4期)には、岩手 25名、宮城 41名、福島 34名の高校生が参加しました。この年の課題プログラムテーマとなったのは、バークレー市の隣に位置するあるオークランド市の地域「西オークランド」。約30年前に米国西海岸で発生した地震で倒壊した高速道路の跡地が残る地区を舞台に、活性化プランを作成・提案しました。また、西海岸のさまざまなスタートアップを支援するインキュベーションオフィスも訪問し、起業家の方々から生きた経験談を伺うこともできました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 地域の子どもたちが、ゲーム感覚でゴミ拾いをしながら、地域活動に参加できるプロジェクト
  • 屋外に、住民が自由に本を貸し借りできる「ポスト」を設置し、地域住民の交流をはかるプロジェクト
チャレンジストーリー

2014年度のプログラム(第3期)には、岩手 23名、宮城 40名、福島 31名の高校生が参加しました。現役高校生・メンターとしてのOBOGのほか、地元で若者をサポートするNPO職員などの大人6人も参加しました。この年は、バークレー市内にあるアデリーン回廊(Adeline Corridor)の活性化プランを検討し、提案しました。また、米国で様々な社会的活動を行う若者の話を聞く機会があり、彼らの活動拠点で話を聞くこともできました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 岩手県の内陸と沿岸の意識の違いを埋めるため、新聞を作り、県内の全高校へ配布する活動
  • 防災ワークショップを通じ、防災の重要性を国際会議の場で発信する活動
チャレンジストーリー

2013年度のプログラム(第3期)には、岩手 19名、宮城 47名、福島 34名の高校生が参加しました。現役高校生のほか、メンターとして2012年度のOBOG6人も参加しました。この年のテーマとなったのは、UCバークレーに隣接するテレグラフ通りの活性化です。テレグラフ通りは、ヒッピー文化発祥の地でもあり、ホームレスの多さが課題で、高校生たちはテレグラフ通りの経済的な発展と健康的な街づくりを達成するプランを提案しました。また、子ども向けテーマパークでのボランティア活動やシリコンバレーのスタートアップ企業などを訪問し、米国の文化を存分に体験しました。

参加者の作ったアクションプラン

  • 福島県の相双地区の地元名産品を高校生が選び、年4回の定期便としてお届けするECサービス
  • 福島県の農産物の安全性を知ってもらうための農業体験ツアー
チャレンジストーリー

2012年度、初年度であるこの年には、岩手70人、宮城124人、フクシマ106人、合計300人の高校生たちがプログラムに参加しました。高校生は、米国で地域貢献を学びながら、「ここでの学びを学びに終わらせて良いのか?」「地元で本当に何か取り組みたい」と自ら発信。帰国後に地域の活動をすることが決まりました。米国では、米国文化体験はもちろんのこと、シリコンバレーで有名となったチョコレートのスタートアップ企業なども訪問。若者でも地域のためにできることはある、という強い想いを持ち、帰国しました。

参加者の作ったアクションプラン

  • いわきの良いところを知ってもらうためのバスツアーをH.I.S.と連携して開催
  • 復興の思いを発信するため、地域の子どもたちと一緒にキャンドルナイトを開催
チャレンジストーリー