スマートフォンではメインブランドの“ソフトバンク”と低価格のサブブランド“ワイモバイル”のいずれも着実に契約数を増やしています。最初の1、2年は手探りの側面もあった両ブランドのポジショニングが明確になり、顧客のニーズを正確に捉えることができた結果です。“ソフトバンク”は大容量データプランと最新の端末で思う存分スマートフォンを楽しみたい顧客をターゲットとしています。得られるバリューが大きければ、月額8,000円ほどのコストであっても価値に十分見合うと顧客に感じてもらえるはずです。もちろんそうしたニーズが全てではありません。月々の費用を抑えつつ、少し前の世代の端末でメールやSNSだけ利用したいという顧客には、“ワイモバイル”が最適な選択肢となります。このように両ブランドのポジショニングが明確になったため、両ブランドの競合を従来ほど心配する必要もありません。その一例として、同一店舗内で両ブランドを取り扱うと、低価格の“ワイモバイル”ばかりに客足が向くのではないかと以前は心配していましたが、現在では“ワイモバイル”を目当てに来店した顧客が、店頭で両ブランドを比べて“ソフトバンク”を選択することも珍しくありません。ダブルブランドショップについては、2017年度末時点で、すでに1,000店舗以上展開しています。