当社子会社Brightstar Global Group Inc.全株式の売却に関するお知らせ

ソフトバンクグループ株式会社

当社は、2020年9月17日(米国時間)、当社子会社を通じて保有する、当社100%子会社であり、通信事業者、小売業者、法人顧客向けの携帯端末のライフサイクル・ソリューション事業をエンドツーエンドで世界展開する米国のBrightstar Corp.(以下「ブライトスター」)の完全親会社であるBrightstar Global Group Inc. (以下「BGG」)の全株式を、創業者、起業家及び経営陣とのパートナーシップに重点を置く米国のプライベート・エクイティ投資ファンドであるBrightstar Capital Partners(以下、関係会社と合わせて「BCP」と総称)の新設予定子会社に売却(以下「本取引」)することについて、BCPとの間で最終的な合意に至りましたので、下記のとおりお知らせいたします。売却対価は、現金と、BGG全株式を保有予定のBCPの当該新設予定子会社の25%の持分から成ります。本取引は、規制当局の承認、その他の一般的なクロージング要件の充足を必要とします。本取引のクロージングは2021年3月期中に行われると見込んでいます。
本取引の完了をもってBGG及びブライトスターは当社の子会社に該当しないこととなり、当社の連結対象から除外されます。

  • 完全希薄化後。以下本資料において同じ。

1. 本取引の目的および概要

当社は、Sprint Corporationやソフトバンク㈱など通信事業を展開する子会社の競争力強化の一環として、2014年1月にブライトスターを買収しました。本取引は、当社が戦略的持株会社としてポートフォリオの定期的なレビューを行う中、ブライトスターを非連結化したうえで、株式の将来アップサイド享受のため相当程度のマイノリティー持分を持つことを決定したものです。
本取引において、当社は、当社100%子会社であるBGG Holdco, LLCが保有するBGGの普通株式を、BCPの新設予定子会社に売却します。売却対価は、①現金と、②BGGの全株式を保有する予定の当該新設予定子会社の25%の持分から成ります。本取引の完了時、当社は、①の現金額から、BGGの当社に対する債務額(当社に返済予定)を差し引いた金額を受領することとなります。
なお本売却は複数参加者の入札を経て決定されています。売却価格は守秘義務保持のため開示していませんが、第三者との協議や提出された鑑定評価額をもとに決定されています。

2. BGGおよびブライトスターの概要

(1)名称Brightstar Global Group Inc.Brightstar Corp.
(2)所在地米国デラウェア州米国デラウェア州
(3)代表者の役職・氏名CEO ロッド・ミラーCEO ロッド・ミラー
(4)事業内容持株会社エンドツーエンドでの端末ライフサイクル・ソリューション事業
(5)資本金
(2020年3月末現在)
3千米ドル1千米ドル未満
(6)設立年2013年1997年
(7)大株主及び持株比率ソフトバンクグループ株式会社 100%ソフトバンクグループ株式会社 100%
(8)当社との関係資本関係当社は、同社の発行済普通株式の100%を間接的に保有しています。当社は、BGGを通じて同社の発行済普通株式の100%を間接的に保有しています。
人的関係当社取締役副社長 COO マルセロ・クラウレ及び常務執行役員 CLO 法務統括 ロバート・タウンゼンドが同社の取締役を務めています。当社取締役副社長 COO マルセロ・クラウレ及び常務執行役員 CLO 法務統括 ロバート・タウンゼンドが同社の取締役を務めています。
取引関係当社との間に取引関係はありません。当社との間に取引関係はありません。
(9)当社連結損益計算書セグメント情報におけるブライトスター事業の過去3年間の経営成績※1
(百万円)
 2018年3月期2019年3月期2020年3月期
売上高1,075,0201,082,669955,415
セグメント利益
(営業利益)※2
△44,634△23,396△5,328
セグメント利益
(税引前利益)※2
△14,498
  1. ブライトスターおよびその持株会社であるBGGの業績は当社連結損益計算書のセグメント情報のブライトスター事業として表されるため、ブライトスター事業セグメントの情報を掲載しています。
  2. 2021年3月期第1四半期より報告セグメントの利益を「営業利益」から「税引前利益」に変更しています。

3. BCPの概要

(1)名称Brightstar Capital Partners
(2)ウエブサイトhttps://brightstarcapitalpartners.com/
(3)所在地米国ニューヨーク州
(4)設立根拠等米国デラウェア州リミテッド・パートナーシップ
(5)組成目的優れた創業者、起業家、経営陣とのパートナーシップの構築による付加価値の創造
(6)組成年2015年
(7)出資の総額21億米ドル(運用額)
(8)ジェネラル・パートナー名称:Brightstar Associates, L.P.
所在地:米国ニューヨーク州
代表者の役職・氏名:アンドリュー・ウェインバーグ
Managing Member of Brightstar GP Investors, LLC
General Partner of Brightstar Associates, L.P.
事業内容:投資会社
資本金:非公開パートナーシップのため、非開示
(9)本邦内における事務連絡先該当事項はありません
(10)当社との関係当社との資本関係・人的関係・取引関係はありません。
BCPはアンドリュー・ウェインバーグ氏により設立されました。同氏は、ニューヨークのプライベート・エクイティ会社 Lindsay Goldberg在籍時、当社買収前のブライトスターのディールパートナーを務めたほか、2008年から2011年までブライトスターのChief Operating Officer及びChief Strategy Officerを務めています。なお、BCPはブライトスターまたは BGGの関係会社ではありません。
  • 出資者の概要並びに出資比率は公表しておりません。

4. 本取引前後における当社のBGG株式保有割合

本取引前の保有割合100%
本取引後の保有割合0%
  • 本取引の対価の一部として、当社はBGGの全株式を保有予定のBCPの新設予定子会社の25%の持分を受領予定です。

5. 日程

売却契約の締結2020年9月17日(米国時間)
本取引の完了2021年3月期中(予定)

6. マネジメントからのコメント

ブライトスターの創業者であり、当社取締役副社長 COOであるマルセロ・クラウレは次のように述べています。
「私が20年以上前にブライトスターを設立して以来、同社は驚異的な成長を遂げ、エンドツーエンドのデバイス・ライフサイクルソリューションのリーダーとなりました。ブライトスターが長年にわたって成し遂げてきたことを大変誇りに思いますし、その将来に期待しています。ブライトスターが次の成長段階に入るに当たって、BCPとのパ―トナーシップを楽しみにしています。」

7. 当社連結業績への影響

本取引の完了をもってBGG及びブライトスターは当社の子会社に該当しないこととなり、当社の連結対象から除外されます。それに先立ち、現時点で本取引完了の蓋然性が高いと見なされるため、2021年3月期第2四半期累計期間(2020年4月~9月)の当社連結損益計算書におけるBGG及びブライトスターの純損益は、継続事業と区分して「非継続事業からの純損益」として表示され、前年同期における同社の純損益についても遡及修正が行われ、「非継続事業からの純損益」として表示される予定です。また、BGG及びブライトスターの資産及び負債は、2021年3月期第2四半期末の当社連結財政状態計算書において、売却目的保有に分類された資産及び負債として表示される予定です。このほかに連結財務諸表に与える影響は軽微です。

2020年3月期の売上高及び税引前利益(セグメント利益)

 連結ブライトスター事業セグメント
売上高6,185,093百万円955,415百万円
税引前利益(セグメント利益)35,492百万円△14,498百万円

参考:当社の2021年3月期業績予想及び2020年3月期実績(連結)

 売上高税引前利益親会社の所有者に帰属する純損益
2021年3月期業績予想
2020年3月期実績6,185,093百万円35,492百万円△961,576百万円

未確定な要素が多く、連結業績を見通すことが困難なため、2021年3月期業績予想の公表を控えています。

以 上

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