株主・投資家情報(IR)
株価を意識した経営の実施状況
2026年7月1日現在
現状評価
ビジネスモデル
戦略的投資持株会社である当社は、NAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)の持続的な拡大を通じて企業価値の最大化を目指しています。NAVの拡大を目的に、AIという投資テーマに基づき厳選した企業に投資を行い、投資先の事業成長や競争力強化を支援して株式価値を高めた上で適切なタイミングで資金化し、その資金も活用しつつ成長可能性の大きな新たな企業に投資しています。経営に深く関わることで付加価値を提供できるような戦略投資についてはソフトバンクグループ㈱または100%子会社から行い、それ以外はソフトバンク・ビジョン・ファンド※1を通じた投資を行うことを想定しています。いずれについても投資判断を下す上では、市場規模、競争環境、ビジネスモデル、事業戦略、経営陣の意欲・能力などを踏まえて十分な投資リターンを生み出せるか総合的に検討しています。
※1 ソフトバンク・ビジョン・ファンド1、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド
市場評価
当社の価値を測る上では、連結純資産や期間損益に基づく指標ではなく、戦略的投資持株会社としての時価純資産であるNAVこそが最適な指標と考えており、市場評価を見る上ではNAVと時価総額の比較が妥当と認識しています。2026年3月期においては、NAVおよび時価総額のいずれも大幅に増加したものの、依然として時価総額がNAVを下回る「NAVディスカウント」の状態にあり、ディスカウントが解消されることによる株価上昇および時価総額増大の余地があると考えています。
ディスカウントの要因としては、当社の投資戦略に対する理解の難しさに加え、ポートフォリオの構成上、OpenAIをはじめとする未公開投資先の比率が高いことが挙げられます。また、公開投資先についても、AIを中心とした最先端分野への投資が多く、今後の成長性を市場が十分に評価しづらいことも要因の一つと考えています。
| 2021年3月末 | 2022年3月末 | 2023年3月末 | 2024年3月末 | 2025年3月末 | 2026年3月末 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 時価総額(兆円) | 16.2 | 9.2 | 7.6 | 13.1 | 10.8 | 20.3 |
| NAV(兆円) | 26.7 | 18.5 | 14.1 | 27.8 | 25.7 | 40.1 |
| NAVディスカウント(%) | 39 | 50 | 46 | 53 | 58 | 49 |
NAVの定義はこちらをご参照ください。
NAVの成長およびNAVディスカウントの改善に向けた方針・取り組み
当社は戦略的投資持株会社として、NAVを中長期的に最大化することが最も株主の利益に資するという考えの下、AIの進化と普及がもたらす市場拡大や新産業創出といった大きな機会を捉えるための投資を着実に実行し、各投資先の企業価値、ひいては当社の保有株式価値の増大を通じたNAVの拡大に努めています。また、財務方針に基づき最適なレバレッジを維持することで、財務安全性にも留意した投資戦略を遂行しています。
新規投資と既存投資先の価値向上、ポートフォリオの入れ替えを通じて、回収した資金を投資、株主還元、財務改善に適切に配分していくことが、将来的なNAVの成長とNAVディスカウントの縮小につながると考えています。
当社は、現在成長投資を優先しており、NAVも着実に成長を続けています。NAVの更なる成長およびNAVディスカウントの縮小に向けて、今後の成長性について引き続き投資家に訴求するとともに、理解の促進のため、開示資料のより一層の工夫にも取り組んでいきます。
※2 2019年3月期以降の自己株式の取得額は合計4.8兆円です(2026年6月末時点)。