公正な事業活動へのコミットメント
取引先との信頼関係や公正取引を重視します。
疑わしい支払いを行ったり
受け取ったりしません
私たちの成長は、倫理的かつ公正な事業活動によりもたらされなければなりません。ささやかな接待、贈答の授受は、その受領者に不正な働きかけをする目的で行われたのでなければ、私たちのポリシーには違反しません。
- 日本の不正競争防止法、米国の海外腐敗行為防止法、英国の賄賂防止法および適用されるすべての贈収賄防止法および汚職防止法を理解し、順守します。
- 公務員または民間企業の者に対して賄賂の授受またはその約束をしません。
- 行動規範または法令により禁止されている行為を行うために第三者を利用しません。
- 代理人、コンサルタント、販売業者を含む第三者には、倫理的な事業活動で定評のある者しか起用しません。起用する前には、調査を行い、事前に社内承認を取得します。
- 買収または投資を行う前に、対象企業が贈収賄行為を行っていないか調査します。
- 贈答品や接待の提供は、正当なビジネス目的がある場合に限ります。
- たとえ少額であったとしても、行政手続きを早めることを目的に、政府関係者に対して金銭( ファシリテーションペイメント)を一切支払いません。
- 賄賂の疑念を避けるため、すべての支払について正確な会計帳簿を作成・維持します。
賄賂の要求を受けた場合は、そのすべてを法務部門またはコンプライアンス部門に報告します。
- 賄賂とは?
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賄賂とは、取引や許認可の獲得・維持のため、行政手続を早めるため、または不正な便益を得るために提供される何らかの価値のあるものを意味します。
- 賄賂の危険信号
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- 腐敗で知られる国で事業を行っている場合
- 別の国での支払い、別の会社への支払い、または現金での支払いを第三者が要求してきた場合
- 政府関係者が取引を成立させるために特定の第三者をソフトバンクグループの代理人として起用するよう指定してきた場合
- 第三者の評判が疑わしい場合
- 政府関係者が罰金や処罰を回避するためといって支払いを要求してきた場合
- 第三者と政府関係者が親族や事業を通じて密接に関係している場合
- 政府関係者が寄付金や政治献金を要求する場合、または特定の請負業者を指定してきた場合
危険信号を察知した場合、または確信がない場合でも、法務部門またはコンプライアンス部門に相談してください。
接待・贈答の授受は
適切な場合にのみ行います
- 接待・贈答の授受は妥当かつ適切な場合にのみ行います。
- 接待・贈答の授受は、不適切な影響を与えたり、華美である、その他不適切であるとみなされる可能性がある場合には行いません。
- ソフトバンクグループを代理して第三者が贈答品を提供する場合であっても、その贈答は社内規程に沿ったものでなければならないと理解しています。
- 政府関係者への贈答には制限があることを理解し、贈答、接待または食事を提供する前に、社内規程を確認し、規程に従います。
- 贅沢または不適切と思われる贈答、便宜または接待を提供された場合、それを辞退し、各自の上司に報告します。
- 取引を実施するための前提として、贈答または接待を要求しません。
私たちは、受領した贈答品や接待を常にすべて正確に記録します。
- 接待・贈答を検討する際は、常に自分自身に以下の質問を問いかけてください。
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- その贈答は、社内規程で認められているか。
- その贈答先は、政府関係者とみなされる相手か(政府関係者の場合、追加の承認が必要な場合があります。)
- その贈答や接待は、特別または華美なものか。
- 受け取る側の行動規範で贈答や接待に制限が設けられているか。
- その贈答または接待は、あなた自身や相手が客観的に行動できなくなるような影響を与えると思うか。
- その贈答や接待が知られたら、あなたは狼狽するか。
上記の質問への答えに「はい」または「たぶん」が含まれる場合は、行動に移す前に、上司、法務部門、コンプライアンス部門に確認・相談してください。
経済制裁規制を順守します
知的財産や有形財産を国境を越えて移動させる際には、経済制裁や輸出管理に関する適用法令の順守に細心の注意を払わなければなりません。
- すべての輸出入品目が正確に分類・表示され、適切な許認可を得ていることを確認します。
- 特定の人や国に技術を導入する際には、必要な許認可を取得していることを確認します。
- 許認可を取得する場合、取扱い実績の乏しい物品の輸出入を予定している場合、これまで取引のなかった国と取引を行う場合、または「ボイコット」等で特定の国を貿易取引から除外する場合には、法務部門および関連部門に相談します。
- 適用法令に従い、経済制裁対象の国、地域、組織、個人に対し、禁止取引を行いません。
- 制裁とは?
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制裁とは、特定の個人または国との様々な物品の売買や取引を禁止するものです。
マネーロンダリングの防止に努めます
マネーロンダリングとは、正当な取引を装って不正・違法な資金源を隠そうとする行為です。お客様や取引先と取引を行う際には、私たちはビジネスを通じて違法な資金源の隠ぺいに加担することがないよう確認します。
- マネーロンダリングの危険信号を理解し、取引先へ支払いを行う際には注意を払います。
- 取引先候補または投資を検討している企業に対して「顧客確認調査」手続きを実施します。
取引に際して懸念がある場合には、法務部門またはコンプライアンス部門に直ちに連絡します。
- 次のような要求は危険信号です。
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- 契約で指定されている通貨とは異なる通貨での支払い
- 契約と関係の無い国への支払い
- 現金での支払い
- 合意した相手とは異なる者に対する支払い
その他の変則的または一般的でない支払い要求
暴力団や組織犯罪者と
関係をもちません
ソフトバンクグループは、倫理的かつ合法に事業を行うことに全力を尽くしています。合法な事業活動を行う会社のみと取引します。
- テロ組織、暴力団またはその他の犯罪分子と関わりのある者と取引を行いません。
- 上記組織と関わりがあることが判明した場合には、即座に取引関係を解消します。
ソフトバンクグループ
行動規範の使い方
この行動規範は、ソフトバンクグループの「コミットメント」を基礎とし、それを実現するための「アクションステートメント」からなっています。アクションステートメントは倫理的に事業活動を行うための方向性を示すものであり、その下の「重要な考え方」は、ソフトバンクグループの日々の業務においてアクションステートメントを実践するための具体的な手引きとなっています。
わからないことがあれば、「危険信号」、「注意」、「具体例」、「Q&A」、「定義」、「倫理的意思決定モデル」などの追加情報を確認いただくか、各社のコンプライアンス部門に問い合わせください。
コミットメント
- 例:
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誠実さと尊重への
コミットメント
アクションステートメント
- 例:
- 利益相反を管理します
重要な考え方
- 例:
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- 利益相反を理解し、注意を払います。
- 社内規程に従って、会社の利益に反する可能性のある個人的な利益を開示します。
- ソフトバンクグループの利益に反する財産やその他の資産の権利を取得するなど、ソフトバンクグループの情報を悪用しません。
- 顧客に対する善管注意義務を理解し、当該義務がソフトバンクグループの利益に反する可能性がある場合でもその義務を果たします。その場合は、社内規程に従い利益相反を管理します。
ヘルプ
- 危険信号
- 行動を再検討するか、再度指示を求める。
- 注意
- このような状況には特に注意する。
- 具体例
- セクションで説明している事項の具体例
- Q&A
- セクションで説明している事項に関するQ&A
- 定義
- セクションで説明している事項の定義
- 最も倫理的な意思決定を助ける「倫理的意思決定モデル」