株主・投資家情報(IR)

CSusOメッセージ—ソフトバンクグループレポート 2024

ソフトバンクグループの
サステナビリティ

CSusO
IR部長 兼 サステナビリティ部長

上利 陽太郎

現在の経営環境を見ると、AI 革命、すなわちAIによる技術革新が急速に進む一方で、地政学的緊張の高まり、異常気象の増加といったさまざまな課題についてこれまで以上に注視が必要な状況です。このような複雑な環境だからこそ、サステナビリティの推進が一層重要であると考えています。ソフトバンクグループは、創業以来「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を掲げており、この理念自体にサステナビリティ推進への強い思いが込められています。情報革命の推進により、企業として中長期的に成長していくとともに「自動運転で無事故の世界」「遠隔教育で格差のない世界」といったさまざまなビジョンを実現していくことが、サステナビリティの課題の解決に繋がっていくものと信じています。

この1年間の取り組みとしてお話ししたいのは、サステナビリティに関する重要課題(マテリアリティ)について、事業環境の変化を踏まえて見直しを実施したことです。気候変動と人的資本は引き続き極めて優先度の高い重要課題です。気候変動への取り組みは待ったなしであり、グループ目標*1である「2030年度までにカーボンニュートラル達成」に向け、温室効果ガス削減計画を策定し着実に推進しています。また、投資先等を含むスコープ3の排出量算定にも取り組んでおり、スコープ3を含めたネットゼロへの道筋を早期に示したいと考えています。人的資本は、AIなど技術革新に投資し推進していく当社にとって、その重要性は言うまでもなく、人材の挑戦と活躍を支える基盤整備を進めています。

これらに加え「責任あるAI」を最も優先度が高い重要課題として位置付けました。AI 革命が急速に進む中で、AIの潜在的なリスクとリスク抑制のための枠組み作りの議論が活発になっています。最先端に立ってAI 革命を推進するソフトバンクグループにとって、AIのリスクに対処しながら、機会を捉え価値創造に繋げていく「責任あるAI」の枠組み作りは非常に重要です。

サステナビリティに関する情報開示も重要なテーマです。制度開示に対応しつつ、これまでの開示情報を非財務情報として適切に言語化する、ソフトバンクグループとしてのサステナビリティ開示の在り方を示したいと考えています。

また、投資会社であるソフトバンクグループにとっては、投資を通じてサステナビリティを推進することが求められます。そのため、投資プロセスにおいてサステナビリティ関連のリスクと機会を評価する枠組みを構築し、運用を始めています。

  1. 対象はソフトバンクグループおよび主要子会社(原則、有価証券報告書記載の「主要な子会社」に準ずるが、一部規制上等の理由による例外がある)の事業活動に伴う温室効果ガス排出(スコープ1およびスコープ2)
  • 本ページにおける情報は2024年7月29日現在のものです。

  • 本ページにおける社名または略称はこちらよりご確認ください。

関連コンテンツ

x