株主・投資家情報(IR)

チーフ・リスク・オフィサー(CRO)メッセージ
—ソフトバンクグループレポート 2026

積極的なAI投資に伴う
多面的なリスク管理

CRO
リスク管理室長

市村 清

Q1 2025年度はこれまでにない規模の大型投資を実施しました。どのようなリスクに着目して分析やモニタリングを行っていますか。

2025年度は、OpenAIへの300億米ドルの追加出資をはじめ、AI関連事業への投資を数多く行いました。2026年度も、OpenAIへの300億米ドルのさらなる追加出資をはじめ、さまざまなAI関連投資を予定しています。AIは、技術革新のスピードが速く、競争環境や規制の変化も大きいことから、不確実性の高い投資領域だと認識しています。こうした特性を踏まえ、リスク管理室では、ソフトバンクグループの資金調達リスクや市場環境の変動リスクを中心に分析・モニタリングを行うとともに、財務部門と連携しながらストレステストを実施し、LTVや手元流動性の水準を継続的に確認しています。

資金面については、複数のシナリオを想定の上、資金調達が想定通りに進まない場合の影響や代替の調達手段などを確認し、考慮すべきリスクを取締役会に報告しています。また、AI市場のトレンドや主要企業の動向についても国内外の関連チームと連携しながら、常にフォローしています。

加えて、ソフトバンク・ビジョン・ファンドについては、同ファンドのチームと密に連携し、OpenAIをはじめとする主要な投資先の最新の経営状況や事業の進捗に関する情報共有を受けています。投資実行前だけでなく、実行後も定期的なモニタリングを実施し、変化が速く大きい環境の中でも、タイムリーな状況把握に努めています。

Q2 この1年を振り返って、リスク管理においてCROとして特に重視した点を教えてください。

複数の大型投資を進める中で、案件ごとのリスクにとどまらない、ポートフォリオ全体のバランスを意識したリスクの管理を重視してきました。AI分野は変化が速く不確実性も高いため、個々の投資による影響だけでなく、それらがソフトバンクグループ全体にどのような影響を与えるかという視点が重要だと考えています。

この点を考慮した取り組みとしてリスク管理室では、新規投資だけでなく、資金調達などを含む重要な意思決定について、取締役会や投融資委員会に付議される前に議案内容を確認しています。その際、必要に応じて関係部署と協議し、意思決定において考慮すべきリスクが適切に議案へ反映されているかを精査しています。さらに、議案承認後も、各投資案件や投資全体の進捗状況、関連する資金調達の状況などを適宜確認しながら、関係部門と連携して継続的にモニタリングを行っています。

これらの取り組みを通じて、社内・グループ内における連携を一層強化しながら、さまざまな環境変化に対応できるリスク管理の実現を目指しています。

  • 本ページにおける情報は2026年7月27日現在のものです。

  • 本ページにおける社名または略称はこちらよりご確認ください。

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