株主・投資家情報(IR)

ソフトバンク・ビジョン・ファンド CEOメッセージ
—ソフトバンクグループレポート 2026

揺るぎない信念に基づき投資し、
ASI時代をリードする

SoftBank Investment Advisers, CEO
SoftBank Global Advisers, CEO

アレックス・クラベル

ASI革命を加速する

ASIは、今急速に現実味を帯びつつあります。人類史上、最も重要な技術的転換点となり得るこの変化を捉えようと、世界中の投資家が競い合っています。

2025年も、AIは公開・未公開市場の双方で圧倒的な存在感を示しました。各カテゴリーの代表的な企業が、記録的な額の資金調達を実現するとともに、事業面でも着実に成長を遂げています。2025年の世界のベンチャーキャピタル投資のうち、AI関連は過半を占め、その投資額は前年から85%増え、過去最高の2,110億米ドルに達しました※1。この勢いは今後も続いていくと見ています。

われわれはこの大きな潮流に加え、世界経済の底堅さからも恩恵を受ける立ち位置にあり、世界的なGDP成長とIPO市場の力強い回復※2がポートフォリオの追い風となりました。2025年度は、ファンドにとって過去2番目に好調な年度となり、投資利益は合計459億米ドル※3に達しました。特にSVF2は、447億米ドルの投資利益を計上したことで、活動開始来の累計利益が218億米ドルとなり、黒字に転換しました。ファンド合計の累計投資額は1,916億米ドルとなり、2025年度末現在のファンド累計投資成果合計額は2,369億米ドルになりました。また、2025年度末現在、累計分配額は800億米ドルを超えています。リミテッド・パートナー(LP)への還元にも注力し、積極的な分配を継続していきます。

早くから一貫してAIに注力してきたわれわれの先見性は、今まさに証明されつつあります。われわれは大勢に追随しているのではありません。AIが世界を大きく変えていくという確信の下、AIを投資哲学の中核に据え、長年にわたりこの分野を切り拓いてきたリーダーなのです。

かつてインターネットが世界の産業構造を大きく変えたように、AIは今、世界中の事業活動や業務プロセスに急速に組み込まれつつあり、個人や企業、公共部門や民間部門、企業規模や産業を問わず、活用が広がっています。われわれは長い間、フィンテックやロボティクス、コマースなどの幅広い分野で、業界を代表する存在へと成長しつつある企業群に投資してきました。現在AIへ大規模に資本が流入していることは、われわれの投資アプローチが正しかったことを示していると言えるでしょう。

  • ※1 Crunchbase「Global Venture Funding In 2025 Surged As Startup Deals And Valuations Set All-Time Records」(2026年1月)

  • ※2 Renaissance Capital 「Gradual IPO Rebound Continues in 2025 Despite Volatility」(2026年1月)

  • ※3 本セクションの数値は、すべて当社連結財務諸表上のセグメント「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」で計上した数値に基づいています。外部投資家持分および税金等の控除前です。

世界をリードする
ASIプラットフォーマーへ

ソフトバンクグループが世界をリードするASIプラットフォーマーとなることを目指す中、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは極めて重要な役割を担っています。われわれはこれまで、AIエコシステムの構築者として、強い確信に導かれながら、長期的な視座をもって大規模に資本を投下し、社会変革のインパクトと力強いリターンのどちらも生み出すことのできるポートフォリオを構築してきました。未来を見据え、プラットフォームからコンピュート、インフラ、拡張性のあるエネルギー、そしてフィジカルAIに至るまで、AIスタック全体を網羅するポートフォリオを慎重に構築してきたのです。

2025年度も、新規および追加投資を続け、投資額は370億米ドルを超えました。新規投資先には、Cast AI、Sierra、Emergent、Classiqなどが含まれます。ロボティクスや自律マシンを通じて、AIが物理世界へと実装されていく「フィジカルAI」は、新たに重要な投資テーマとなりました。われわれはこの分野で20件超の投資を行っており、自律マシン、ロボティクス、インテリジェント・インフラなどを含むこれらの投資の未実現公正価値は、合計で80億米ドル超に上っています。

OpenAIとのパートナーシップも、一段と深化しています。OpenAIは、カテゴリーを自ら切り拓き、今もそのあり方を再定義し続けています。2026年3月時点で、9億人超の週間アクティブユーザーを持つOpenAIは、コンシューマー向けAIで圧倒的な存在であるとともに、エンタープライズ領域においても勢いを増しています。SVF2が保有するOpenAIの投資持分の公正価値は、2025年度末現在796億米ドルに上っており、これは、これまでの卓越した成長と、時代を代表する同社へのわれわれの変わらぬコミットメントの証でもあります。

ソフトバンクグループは、すでに保有しているArmやAmpereに加えて、今後ABBのロボティクス事業やDigitalBridgeの買収も予定しています。われわれはグループの一員として、AIイノベーションの次なる局面を捉える上で、独自のポジションを有しています。ASIの実現に向かう中、チップアーキテクチャーから、データセンターを支えるエネルギー、クラウドインフラおよびエッジ、そしてAIによる物理世界の変革に至るまで、ソフトバンクグループが有する多層的なエコシステムとプラットフォームを活かしていきます。

ASI革命はまだ始まったばかり
―未来を見据えて

今、あらゆる産業が再定義されつつあります。それはもはや漸進的な変化ではなく、根本からの変革です。AI関連支出は、2026年だけで前年比44%増の2.5兆米ドルに達すると見込まれています※4。このような大きな変化の中、われわれは今後も機動性と投資規律を両立しながら、次の取り組みを進めていきます。

  • 良好な市場環境を的確に捉え、レイトステージ投資先のエグジットを着実に実行
  • 各産業の未来を形づくるリーダー企業に投資
  • 目先の機会にとどまらず、イノベーションの長期的な潮流を見据える

同時に、地政学リスクやマクロ経済のボラティリティを現実的に捉え続けます。われわれのポートフォリオは、さまざまな市場サイクルを乗り越えられるよう意図的に構築されています。創業者や投資先企業、そしてLPに対するコミットメントは揺るぎません。目の前に広がる機会に、強い確信と決意をもって臨んでいます。われわれは、ASIの未来にただ参加しているのではありません。自らその未来を築いているのです。

  • ※4 Gartner「Gartner Says Worldwide AI Spending Will Total $2.5 Trillion in 2026」(2026年1月)

  • 本ページにおける情報は2026年7月27日現在のものです。

  • 本ページにおける社名または略称はこちらよりご確認ください。

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