株主・投資家情報(IR)

チーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)メッセージ
—ソフトバンクグループレポート 2025

300年後を見据えた責任ある挑戦ー
理念と成長をつなぐサステナビリティ

ソフトバンクグループ(株)
常務執行役員
CAO 兼 CSusO 経理統括

君和田 和子

当社は、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を創業以来掲げてきました。この理念は、当社のサステナビリティビジョン「考えるのは、300年後の人と地球」へと受け継がれています。すなわち、当社の根幹には、何世代にもわたり人々を幸せにし続けるという強い決意があります。

この決意の下、2024年にサステナビリティの重要課題(マテリアリティ)を10項目に見直し、その中でも「責任あるAI」「気候変動」「人的資本」の3項目を特に優先すべきと位置付けました。

「責任あるAI」は、マネジメントも特に注目しており、最も優先度の高い項目と位置付けました。倫理性や安全性の観点からAIのリスクを適切に認識することは不可欠ですが、同時にAIには人々を幸せにする大きな可能性があります。だからこそ当社では、守りと攻めの両面からAIの社会実装を進めることを重視しています。

「気候変動」に関しては、AI 活用の拡大による電力需要の増大を見据え、米国を中心に再生可能エネルギー事業への投資を加速しています。さらに、データセンターにおける再生可能エネルギーの活用も計画し、持続可能な社会の実現に向けた具体的な対応を進めています。

「人的資本」では、グローバルに事業・投資活動を行う中で、国籍や文化、ジェンダーなどの多様性を尊重しながら、それぞれがプロフェッショナルとして活躍できる環境づくりを推進しています。現地人材のマネジメント登用など、各国・各社の異なる価値観を尊重した議論を重ねることは、グループ全体の経営基盤を支える重要な要素です。グループの規律を守りつつ、自由な発想で最短距離を目指す組織風土は、当社の持続可能な成長と高いパフォーマンスに直結しています。

さらに、投資会社としての当社は、人権や環境に関するデュー・デリジェンスを重視しています。投資時にはこれらのリスクを評価し、投資後にはリスクの度合いに応じてエンゲージメントやフォローアップを行うことで、投資先の企業価値向上を支援しています。

私の役割は、サステナビリティ委員会で実効性ある議論を重ねながら、こうした取り組みを財務情報と結び付け、社内外に正しく発信していくことです。単なる社会貢献にとどまらず、将来の成長を支える戦略として、サステナビリティと事業の本質を結び付けた「実のある取り組み」と「信頼される開示」にこだわり、企業価値の向上に努めてまいります。

  • 本ページにおける情報は2025年7月28日現在のものです。

  • 本ページにおける社名または略称はこちらよりご確認ください。

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